年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

戦争前、漬物業は軍需産業だった。

2011年09月30日 | 築地市場にて
来客があって、昔話となる。漬物の歴史は古いが生業として成り立つのは京都と江戸のような都市であった。自給食材である漬物は金銭で購入することはほとんどなく文献に現れる記録は贈答品。納税の物、神社仏閣等の門前の市に販売していたという記録しか見当たらない。従って今でも連綿と続く漬物屋は江戸時代から続く京都のなら漬屋さんだろう。酒造業者や味噌屋・醤油屋が漬物を売っていた記録があるが本業の余業と言うべきで漬物が本業だったということはない。
 明治になって。職業としての軍隊ができ漬物を金銭で購入する事となった。また都市において寄宿舎、工場の寮等に金銭で購入した漬物を提供するようになった。この様な経過を経ているので都市をのぞくと戦前から続いている漬物業者の歴史を見ると日本各地の軍隊に納めたことから発足し、戦後軍隊が無くなり、一般人に販売することから漬物業が発展したという。
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