年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

福島事件の浮世絵

2017年08月25日 | 福神漬

小林カズさんの(清親考)に花香恭次郎の照会文が会った。福島事件の被告人の浮世絵は6枚発行計画されたが3枚だけで中止となった。

 多くの福島事件浮世絵配布事件で原胤昭の文が紹介されているが殆ど田母野英顕だけである。花香と平島松尾の浮世絵の文が出てこない。

 花香恭次郎の浮世絵に描いてあった原の本文。

『君は東京深川伊勢崎町の士族花香恭法の次男にて、自由の説を主張、福島に在って河野君等と共に縛につき、福島警察にて数日間靴をもって衝き倒される等の苛きめに逢い、東京に護送され、高等法院の裁庭に活々発の雄弁に無罪の状を陳述られたども有罪のがれたく軽禁固6年。齢26歳』と小林カズさんの文の中にあった。

 ここでも深川伊勢崎町士族しかなく、花香恭次郎の出自の記録が出てこない。花香恭次郎は明治中頃にコレラで死去しているので、明治末期に小林清親と会ったのは平島松尾だろう。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする