年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

為替津波

2011年09月15日 | 築地市場にて
漬物のような純国内産業と見られる業界でも海外産原料とか海外製造が普及してきて、為替の影響が現れている。最近の円高が中国のインフレを抑えて安定価格となっている。今は為替津波の引き潮となっている。しかし一旦円安となれば中国での原料・人件費高騰が加わる。なかなかデフレから脱却できない日本の消費者に価格の上昇を転嫁できるのだろうか。円高還元セールで業績を伸ばしていた業者がここのところセールを抑えているのが気にかかる。すでに人口の減っている日本を見切って拡大余力を海外展開に向かうのだろうか。円安為替津波はどの時期にやってくるのだろうか。引き潮と上げ潮の差が大きいほど影響が大きい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

休市カレンダー

2011年09月14日 | 築地市場にて
昨年は築地市場の翌年度の休市カレンダーが9月13日に築地市場協会が更新した。一昨年は10月初めの頃だったと思う。以前は8月の盆明けに翌年の休市が発表になっていた。ここ数年休市の発表時期が不規則になっている。不況ということと来年も節電と言うことで今回は10月にずれ込むこともあると思う。今年の8月の4連休は失敗と思われる。節電協力と言うことで7月から9月にかけての水曜日はどうなるのでしょうか。築地だけでなく全国の農水産業に従事している人達の仕事と遊びの予定が決まるのです。
 お早めに決定してください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

節電の夏が終わってセシウムの秋となる

2011年09月13日 | 築地市場にて
東京都から放射能検出キノコの連絡が来た。菌根菌に属するキノコ類(野生のものに限る。)から放射能が規制値を上回るものが出たという。今のところ福島県の原発の近くだけだがロシアの経験から日本中が汚染されているのでいずれ各地から報道されるだろう。菌根菌と言ってもなじみはないがマツタケがこの菌の一種となる。マツタケは野生のものしかないから、もし茶葉のような遠隔地で高濃度の放射能が検出されたら問題である。京都だって数値は低いが汚染されているはずである。問題は菌根菌が放射能を濃縮することである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

市場祭りの季節

2011年09月12日 | 築地市場にて
9月11日は震災後6カ月の日で新聞等の報道は震災とニュヨークテロ911の十周年という記事でいっぱいだった。東京都大田市場で市場祭りがあったのだがそれなりの人出があったのだが新聞休刊日で人数は不明である。これから順次都内の市場で秋の市場祭りが開催されるのだがそこそこの人出となって観光地化されてきたようである。ただ市場は時間に追われているので平日早朝一般人がウロウロするには危険な所である。
 築地市場正門のところには市場見学のマナーが書いてあるがサンダル履き禁止とか色々書いてあるのだが、完全に観光地化していないので貸しロッカー等は無い。この辺が市場と言うところかもしれない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人足寄場(にんそくよせば)

2011年09月11日 | 築地市場にて
人足寄場、正式名称加役方人足寄場(かやくがたにんそくよせば)とは江戸幕府の設置した軽罪人・虞犯者の自立支援施設である。江戸時代、日本全国に何箇所かあった犯罪者の施設で、今の東京都中央区の佃神社の堀を挟んだ北側にあった。石川島に設置された人足寄場は今でも日本の犯罪者矯正思想に影響があるという。
 この人足寄場が明治になって石川島監獄署となった。そこの12番監は国事犯(政治犯)の収容する場所だったという文献があった。明治17年3月高田事件の赤井被告が石川島監獄署を脱獄してまもなく政治犯で収容されていた福島事件の被告人達は仙台に移送され明治憲法発布による恩赦で釈放されるまで服役した。石川島監獄の食事は貧弱で労働をしなくて良い国事犯は体力を消耗することを恐れ殆んど一日中寝ていたという。環境は劣悪で福島事件被告人田母野は石川島で病死した。同じ施設にいた原胤昭と病獄舎内で出会い,死が二人を引き裂いた。同時期高田事件の赤井被告と福島事件の被告人たち同じ獄舎に収容されていたが脱獄計画をしていた福島事件被告人は一足先に脱獄した赤井のため石川島脱獄計画は頓挫した。当時の石川島と対岸との間に流れている隅田川は大潮の時は浅く、渡れる深さであったという。

参考 銀座文化研究3号
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

節電協力が終わって

2011年09月10日 | 築地市場にて
東京都から公式な文書が届いていないが新聞報道によると法律による電力使用制限令が9月9日で終わったという。一応今月いっぱいは勤務体制を変更しないで対応する。築地市場のせりの時間も変更となる頃までとなる。他の市場の事情は知らないが築地ではずっとせり時間が変更となるのでサマータイム制となっている。しかし勤務の終わりの時間は同じようである。早く来て早く仕事を終えないと節電にはならない。多分来年も節電となるのだろうか休市のカレンダーの発表がまだない。今年のカレンダーは築地市場協会のホームページが比較的早く改定されていた。来年1月の行事予定が決まらない。
 来年7月8月の休市の設定が難しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明治密偵史 宮武外骨著から

2011年09月09日 | 福神漬
明治密偵史 宮武外骨著から
明治15年1月1日から施行した刑法126条に「内乱の予備又は陰謀をなすといえどもまだその事を行わざる前において官に自首したるものは本刑を免じ、6ヶ月以上3年以下の監視に付す」
この条文は明治政府の密偵政策を露骨に表示した法文であると宮武は主張している。政府は密偵を反逆書と共に行動させ、時には扇動まで行い、反逆者を作り上げた。明治10年の警視局の文献では「秘密警察は言論の自由の国は小さく,専制国家には大きい。言論自由の国は人の行動が秘密にならない。専制国家は法律が厳しいので、人は言論で行動を予知することは出来ず,従って秘密警察を使って行動を探ることとなる。この密偵を多用したのが福島で自由民権運動を弾圧したのが福島県令三島通庸である。
明治になって警察組織を作った川路利良は犬(密偵)を使う名人であったが伝記にはない。大久保利通も三島通庸も犬をつかったが少しも書いていない。警視庁沿革史にもないと宮武外骨は書き記している。福沢諭吉の慶応大学。大隈重信の早稲田大学、明治大学にも政府の密偵が入っていた。(明治大学20年史)。政府の予算のなかに官房機密費と言う使途の不明な金がある。これが宮武のいう密偵費と同様な金だろうか。
 長々と福神漬の歴史の中で密偵のことを書いたが團團珍聞に入った長井少年が優遇されたのは彼の才能だけでなく、それとなく密偵から知らされた花香恭次郎との関係ではないのだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山形の赤かぶ

2011年09月08日 | 築地市場にて
昨年の秋の長雨で大不作となった山形県産赤かぶの今年の出荷状況の連絡が来た。まだ作柄は不明だが9月末から10月初めの出荷となる。今市場に出回っているのは北海道物で山形産ではない。この赤かぶは昔は焼畑で栽培されていたのだが今は灰を畑にまいて栽培しているようである。近頃は作付も減ってきたが震災で食の見直しや、郷土愛が復活しているかも知らない。漬物も中国の人件費が上昇しているので国内製造に回帰することもあるのだろうか。全ては米食の復活にかかっている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋田『いぶりがっこ』の欠品

2011年09月07日 | 築地市場にて
ここ数年秋になると『いぶりがっこ』の欠品の連絡で追われる。毎年生産数量が増加しているのだが販売拡大の方が多いので欠品となる。従って安売りの対象とはなっていない。秋田の漬物業者の数は少なく、このままの勢いでは秋田県では貴重な地場産業となるだろう。昔からあった『いぶりがっこ』が3年ほど前から急に売れ出したのはなんのきっかけかまだ聞いたことはない。秋田県民のしっかりした作り方で出来ている漬物は他の漬物と違って促成することは出来ず、1本1本つるして燻すので機械で大量につくる事は出来ない。燻製の漬物なので塩分は比較的少なく時勢に合って拡販出来たのかもしれない。
このままの売れ行きだと10月には秋田の漬物業者のいぶりがっこは全メーカー欠品となるだろう。新物は11月末から12月初めの東京入荷となる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

物流会社の方との懇談

2011年09月06日 | 築地市場にて
築地市場から殆ど撤退したに近い物流会社の人と話す機会があった。豊洲新市場がPFIで建設することを知っていて、おおよそ市場使用料1.4から1.5倍に単価が上昇し、面積が1.2倍になるので市場使用料等の金額が2倍になりそうなので築地市場から静かに撤退したという。
 PFIが消えたと言うと驚いていた。豊洲市場予定地が高度に汚染されていたので、当時は汚染除去が難しいと言われていた。今では震災後の放射能除去に比べれば豊洲の汚染除去工事は実に簡単に思える。
8月26日の豪雨で築地市場仲卸売場が雨漏りで浸水しました。東京都は近日中に排水管と側溝を高圧洗浄するようです。この様な小手先の対策であと3年をしのぐしかありません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

築地ブランド

2011年09月05日 | 築地市場にて
チョット前、つまり3月11日以前は「築地ブランド」なるものがあった。安全安心で新鮮な魚介類が世界中から集まり、目利きの利く人達によって選別され価格が付けられていた。それが今では築地ブランドなど語る事もなくなってしまった。青果の方は「築地バナナ」と言うもので拡販しているようである。
 経費節減取材先である築地市場はテレビ局に飽きられてしまったのだろうか。ゆっくりとした築地市場の回復は節電が終わって加速されるのだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゆうつな秋

2011年09月04日 | 築地市場にて
農林水産省からセシウム検出のメールが転送されてきた。秋の味覚であるきのこ類が汚染されているようである。どこまで汚染されているか栽培物以外は全量検査しないといけないだろう。市販されていた茶も放射能が検出されたようで今後の展開が懸念される。
 今週末にようやく強制節電から解放されるが東京都築地市場の電気使用量情報によると8月18日が15%節電を達成出来なかったようである。4連休明けで節電どころではなかった。来年の休市カレンダーはまだ発表がないが4連休は無理だろう。

台風の雨の被害がどこまであるのだろうか。農水産物が西日本にシフトしているので今までより影響は大きいだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

のろのろ台風で

2011年09月03日 | 築地市場にて
台風が四国をゆっくりと通過している。漬物原料の産地である四国は大変そう。国産原料の産地で心配である。そのため築地市場のアナログテレビをつけるとなんと映るではないのか。うっかり地デジ対応のテレビを買いそこねたので映らないと思っていたが東京都はアナログテレビが映るように直していた。
さて台風の影響が最もあるのがナスである。風でナス同士が擦れて傷つく。すると
疵口を修復することで擦れナスとなり、漬物原料と使用するには手間がかかって使えない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

社員を増やす予定で

2011年09月02日 | 築地市場にて
豊洲移転に向けて新入社員を増やす検討を始める事となった。築地市場内非公式リクルータである生命保険の外交員に最近の築地市場内の労働事情をそれとなく探る。世間が不景気とはいえ築地市場向きの若い労働者の確保は難しい。早朝と言っても深夜に近い時間から働くので、車・バイク通勤の人は前夜に酒を飲むことは出来ない。また不完全な週休2日制は若い人に嫌われているようである。つまり友達と交遊するには休日が異なる事を指している。最近では昔より随分若い人達が築地市場に働きに来ているが介護労働とともに景気が回復すると不足する仕事かもしれない。
 こんな状況で豊洲移転が着々と進んでいるので、不景気な今がチャンスと言うことでそろそろ増やしていかないと間に合わない気がする。一人前になるのは今までの経験から3年ほどかかる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

外資流通日本撤退 テスコ

2011年09月01日 | 築地市場にて
巨大な外資の流通資本は日本での運営に失敗する例が多い。彼らは安さを強調し、日本の食品製造者に世界に拡販を約束しながら、実際は日本の味が世界に通用するのは少ないため、決して安く調達はできない。漬物とか佃煮とかの和惣菜は日持ちも短く、飲食店以外は大量に陳列してもロスが増えて、店舗全体の鮮度を落としてしまう。更にトップの経営者が日本人でなければ和食文化を理解していないので数字に終われて、失敗となる。
漬物は海外にある漬物と同じものがない。日本に樽と言う容器があって漬物文化となった。中太りの樽の海外とは同じ漬物が出来ない。重石の問題。

中太りの樽はビールとワインの樽のようなものである。中国の樽(馬桶)はやはり中太りが主流である。中国・韓国はカメの食文化。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする