一昨日(8月5日) に有給休暇を取得し、一日早い夏休みに突入しました。東京へ戻るまでの2日間は天気も比較的良さそうでなので、2日続けて北関東の山を登ってきました。午後からの雷雲の発生状況が気になるところで、上空の寒気や本州南の熱帯低気圧の動きなどを考慮し、初日は日光白根山から前白根山へ、昨日は那須の三本槍岳を登ってきました。まずは初日の奥日光から紹介します。
一昨日は上空の寒気の影響で早い時間から雷雲の発生が予想されていました。朝5時20分に友部のアパートを出発し、時間節約のため北関東自動車道で宇都宮上三川ICへ向かいます。そこから国道4号、国道119号、日光宇都宮道路、国道120号を経由し、いろは坂を登ります。
宇都宮付近は低い雲に覆われていましたが日光付近は快晴。いろは坂の明智平からは雲一つない男体山を見ることができました。行き先を日光白根山から男体山へ変更しようか悩みましたが、男体山の情報(登山路や見られる花)を何も持ち合わせていません。今回の目的は日光白根山のトウヤクリンドウと前白根山に自生するコマクサの花です。また早い時間から積雲の発達が予想され、この時期に眺望だけを楽しみに経験のない山を登るのはリスクが高すぎるので、予定通り丸沼高原へ向かうことにしました。
7時30分に丸沼高原の駐車場に到着しました。既にロープウエイは動いているので早速乗り込みます。ロープウエイの中にYAMAPの案内が掲示されていました。無料で登山地図をダウンロードできるようで、4G LTEのアンテナもしっかりたっていたため思わずダウンロード(笑)。さっそく地図をゲットしました。ずっとスマホを見ていたおかげで周囲の眺望を楽しむ余裕もなく山頂駅に到着しました。
ロープウエイ山頂駅から北側の眺望です。正面に武尊山から至仏山にかけて見渡します。武尊山の右奥には谷川岳方面が霞んで見えています。この時期にしてはまずまずでしょう。
武尊山をズーム。あと1時間もすれば雲が湧いてくるでしょう。
正面にはこれから登る日光白根山。まだ快晴です。
ここでインストールしたばかりのYAMAPの設定をONにして出発します(8時4分)。YAMAPでは自動的に登山履歴が記録されるので後から参考になり重宝しそうです。また、スマホで撮った写真も後から登録できるようです。
二荒山神社の鳥居をくぐります。
暫くは樹林帯の中のなだらかなハイキング。そして七色平への分岐を過ぎると本格的な登山が始まります。カニコウモリの大群生は樹林帯を抜けるまで続きます。
樹林帯を向ける直前にダイモンジソウが咲くエリアがあります。昨年8月21日に訪れた時は満開でした。今年は花数が少なかった印象です。
ゴゼンタチバナがまだ咲いていました。
この黄色い花は? オトギリソウのようにも見えますが花弁の形が違うようです。
9時11分、樹林帯を抜けました。山頂はすぐそこですが、ここからが長い。
足元に咲く青い花はイワギキョウ?
ハンゴンソウも開花
ハクサンフウロも満開
予想通り9時を過ぎると周囲には積雲が湧いてきました。登山道を振り返ると正面にな錫ヶ岳、左奥には足尾の皇海山、錫ヶ岳の左奥は赤城山。
赤城山(黒桧山)の先には、雲の間からうっすらと奥秩父の山々を遠望します。左から甲武信ケ岳、三宝山、国師が岳(北奥千丈岳)、朝日岳、金峰山あたりでしょう。富士山は雲の中に霞んで見えませんでした。この時間で奥秩父が見えるので、朝早く登れば富士山を遠望できたことでしょう。
山頂近くに咲くシラネニンジン
そして、山頂直下では目的のトウヤクリンドウ(当薬竜胆)に出会うことができました。
9時35分、登山道入り口から1時間30分で標高2578mの日光白根山頂に到着しました。
二等三角点にタッチ
東には中禅寺湖と男体山。雲が沸き上がり眺望を遮ります。
トウヤクリンドウの群生
足元に五色沼、その先には前白根山から五色山にかけての稜線。今回はこの稜線を周回予定です。
コバルトブルーの五色沼をズーム
北側の眺望を見るために場所を移動します。山頂近くに咲くマルバタケブキ。
日光白根山の北斜面を見下ろします。手前に見えるのは弥陀ヶ池。その左が座禅山。座禅山の先には菅沼。早速YAMAPの地図で確認すると、この2つの湖は八角堂付近の狭いエリアでつながっていることがわかりました。今まで左側の湖は丸沼と思い込んでいました(汗)。
しばらくすると、雲がきれて遠くに尾瀬の燧ケ岳が姿を現しました。
関東最高峰の日光白根山(標高2578m)から東北最高峰の燧ケ岳(標高2356m)をズーム
再び積雲が湧きあがり、周囲の眺望を遮ります。
山頂で30分ほど休憩後、10時8分に前白根山へ向けて出発。初めて訪れる山で、目的はコマクサの花です。
山頂直下に咲くコオニユリにアゲハチョウがとまっていました(続く)