木を愛し、土に親しみ、犬と戯れ、思いつくまま気ままに発信、知る人ぞ知る「山章工房」のブログです。
山章工房の木土愛楽(きどあいらく)




風が強い一日でした。
近くの袋井市では屋根が吹き飛ぶなどの被害が出て
全国紙にも写真入りで紹介されていました。
幸い、死者けが人はありませんでした。
さて、写真は天然砥石の本場、
京都府船井郡八木町の「山もと」の一つです。
私はもちろんそんな本場の砥石とは縁がありませんでした。
私の師匠の所にその山もとの閉山の知らせが入り、
在庫品の処分をするので気に入った物があったらどうぞ。
という話です。
ブランド名で言うと「大平」「巣板」「日照山」などになります。
師匠が購入した物は、「寸六」「寸八」(かんな)の研げる大きさです。
私がお裾分けしてもらったのは、
一緒に写っている缶ビールの大きさからも分かるように
ちょっと「寸八」は無理です。
写真、真ん中のものでぎりぎり「寸六」が研げるかな?
価格の方はここでは言いませんが、
改築費用で四苦八苦している私が、飛びつく事のできる価格です。
そちらの山もとからは、一丁一五万円の物も紹介されたのですが、
それは断念しました。(師匠もそれが賢明と言います。)
魚に現地であがったばかりにつけられる
「浜値(はまね)」があるように砥石にも「山値」があります。
この一五万円も仲卸、道具屋に渡れば三十万円の値が付くでしょう。
お買い得ですが、今の私には手は出ません。
また、買えたとしても「ネコに小判」
今までも数本天然砥石を購入しましたが、
その切れ味を確認できていません。
腕が悪いのか?砥石が悪いのか?はっきりしません。
今度は分かります。
砥石は信頼できる京都の山もとの本物。
それで刃が切れなければ、私の腕が悪いと言うことになります。
こういう後に退けない状況、私、嫌いではありません。
「よし、このちっちゃい砥石と勝負したろか!」
今日も意味不明に力んでるヤマモトです。

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