9月になって毎日、台風の影響が続いています。
今朝も夜明け前の道路を照らすほどの稲光がし、
数秒遅れて花火のようなとどろきが聞こえ、
やがて土砂降りがランニング中の私を濡らす。
こんな事を繰り返してます。
当地方はこの程度ですが、近畿地方では
大きな風水害になり、心からお見舞い申し上げます。
さて、「働く木工機械」の第3弾です。
建具のほぞに「蛇口ほぞ」またの名を「馬乗りほぞ」
と呼ばれるほぞがあります。
ほぞの見付け側(正面から見て、見える方)の裏側を
斜め45度に切って、框(かまち)材と接合します。
そうすると接合面が増し、強度も増します。
一般的に木製建具ではもっと多用される
標準的な接合方法です。
だから、建具屋さんはもちろん、前回紹介した
専用のほぞ取り機を使って加工します。
私はそのようなものを持っていないので
昇降盤の登場です。
プロが持つ木工機械の中でも、もっとも汎用性のある機械です。
鋳物製の定盤が上下(昇降)して
丸のこあるいはカッター(厚みが3~30ミリ程度の回転刃物)の
切り込みの深さを決めるので昇降盤です。
大きな部材の挽き割り、溝を切る(小穴をつく)、段欠き
ほぞ取りなどの基本的な作業の他、
ジグを工夫すればその利用方法は無限大です。
そのかわり、もっとも危険度の高い機械でもあります。
加工材のキックバックによる顔やお腹のけが。
丸刃による指先等の切断。
どんなに慣れても決して侮れない機械です。
そんなワケで他人にも自分の機械は、
その人の技量を見極め、大丈夫と確信できるまで
決して使用させたくない機械です。
今回の写真の使用方法は少々変則的なものです。
(窓外の景色、杉がきれいでしょう?)
定盤を斜め45度に傾けて使用しています。
多少使いにくい面がありますが、
きれいに45度の蛇口ほぞができました。
再来週、伊豆に行ったらいよいよ仮組みです。
それでは今週も元気に行ってきます。
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