「彼」はとても寒がりだ。
薄毛で短い足だからこの寒さは冷えた空気も凍った地面からもダイレクトに寒さが伝わるのだろう。だから散歩をしていても寒いと帰ると言い出すし、家ではほとんど炬燵か布団の中にくるまっている。
「犬は喜び 庭駆けめぐり 猫は炬燵で丸くなる」の歌詞では「彼」は完全に後者である。以前飼う前に、ペットショップの店員さんから「驚くほど、寝ますよ~」と言われた言葉が今更ながら実感するほど、よく寝る
まあ~寝る
私が休日の時は、午前中に炬燵に入ったまま、夕方まで顔を見ない事も珍しくはない。一体どれだけ寝るんだろうと思いつつも、一瞬生存を確認したくもなる。
最近ではおっさんの入浴時のように、寝がえりを打つ度に「ぐぅ~」と唸る声が炬燵の中から聞こえてくる。
でも寝ている姿というのはそれだけで何だかホッとするのは、子供も犬も変わりは無い。