goo blog サービス終了のお知らせ 

東京下町・新小岩駅の不動産屋二代目のつぶやき

東京の下町・葛飾区新小岩で今年創業50年を迎えました不動産屋の二代目が気ままに書き綴った独り言ブログです。ブツブツ・・・

大袈裟な二日間

2012年02月24日 09時45分53秒 | 二代目のつぶやき

先日健康診断を受けた。

自営業は定期的に診断がある訳ではないので自ら進んで受診しなければならず、区民健診でさえ、気が付けばもう数年も受診していなかった。

前日の食事は19時までに終わらせるようにとの事。食事制限がある健診は何年ぶりだろうか?その日の昼食は「最後の昼食だな~」と普段より多めに注文し、まるでこの世の終わりかのようにしみじみと摂る。そして19時までに夕飯を食べ終えようとしていると、まさかの18時からお通夜・・・お清めでタラフク食べるのもいかがと思い、お焼香をした後に急いで帰宅し、夕食を食べる。明日の昼までは食べられないと思うと、夕食も多めに食べてしまう。そんな私に妻は「ただの朝食抜きの話でしょ?」と他人事のように言うが、朝食さえ絶対抜かない私にとっては17時間以上の空腹はそれはそれは一大事でガツガツと食べ続ける。そして運命の19時・・・夕食後に隣でフルーツを食べる息子に「人情の欠片も無いのか?」と毒づきながら、起きていると知らない間に口にしている恐れがあるので、早々と就寝する。

そして運命の朝。水分は極力控えるようにとの注意書きに従い、口をゆすぐ程度で煙草も吸わず病院へ向かった。最初に血圧を測り、レントゲン、検尿、採血と順調に進む。次に上半身裸のままベッドに横たわり、腹にゼリーを塗りたくられて超音波検査。画面を私に向けて貰いながら説明を受ける。まるで妊婦さんのようであるが、鼓動が動くのが見える訳でもなく、40親父の疲れた臓器が白黒画面にただ味気無く映し出されるだけだった。

そしてこの日一番のメインイベントである「胃カメラ」の番になった。20年前以上に一度だけ「飲んだ」事があったが、当時の胃カメラは口から入れるタイプで、その時はそれはそれは大騒ぎしたものだった。「現在は管も細くなりましたし、鼻から入れるのでその当時の1/10程度の負担ですよ」と医師は笑顔で言うものの、七転八倒の記憶が払拭される訳でも無く、恐る恐る産まれたての子羊のようにベッドで横向きになる。事前に麻酔を噴霧した鼻に管が挿入される。喉元でうぇっとなり、無意識に涙がポロポロと流れる。「ここが一番辛い所ですから頑張って」の声に応えようとするものの、体中が拒否反応でビクビクしている・・・管の進行と共にさらに恐怖が増し、胃液が逆流して行く。我慢しようとするが、途中から赤子のようになり、「先生もう無理ですぅ~」と伝えるが、「あと少しですから」と検査は続く。体の中に異物が入る変な感覚がたまらなく辛くて苦しい・・・途中で自ら管を引っこ抜きたくなる衝動が抑えられない。そんな大騒ぎしている私に途中から看護師さんが数名私の周りを取り囲み、背中をさすってくれたり、声を掛けてくれる。情けないやら、恥ずかしいやら・・・でも辛い・・・そしてようやく私を苦しめた管がスルスルと抜かれたが、まだ異物が体の中に残っている感覚がある。時間にして10分あっただろうか?でも私には果てしない時間のように思えた。

散々「泣きじゃくった」私に看護師さんがもう一度血圧を測る。「さっきよりも上がってますね」の言葉に「当たり前じゃ」と言いたくもなったが、声を出す元気も無い。そして約1時間半、すべての検査が終わり、日差しが差し込む待合室で茫然としたまま、心の中で「これで最後の健康診断だ」と強く誓う。最後に会計を済ませると「麻酔をしているので食事は1時間後に」との注意を受ける。げぇ・・・空腹は続く・・・

その後に予約してあった歯医者へ向かった。何で予約を入れてしまったんだろう?と後悔するが、こんな時は「嫌な事はまとめて済ませる」性格が災いする。簡単な定期検診のつもりが、一部欠損箇所が見つかり、削った上で粘土状のものが被せられ、また次週通う事になった。まさかと思い確認すると「固まるまで食事は15分以降に・・・」とのこと・・・嗚呼・・・

その日の昼食はあきらかに暴飲暴食だった・・・

有限会社やな瀬不動産


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする