録り貯めリストから「The Cotton Club(1985年公開)」を観た。
【解説】禁酒法下の1920年代に栄えた黒人街ハーレムにあるナイトスポット“コットンクラブ"を舞台に、そこに展開される芸人やヤクザたちの人間模様を描く。製作はロバート・エヴァンス。エグゼクティヴ・プロデューサーはダイソン・ロヴェル。監督は「ワン・フロム・ザ・ハート」のフランシス・フォード・コッポラ、ウィリアム・ケネディ、フランシス・フォード・コッポラ、マリオ・プーゾの原作を基にケネディ・コッポラが脚色。撮影はスティーブン・ゴールドブラット、音楽はジョン・バリー、編集はバリー・マルキンが担当。出演はリチャード・ギア、ダイアン・レインなど。
レノックス通りと142丁目の角にあるコットンクラブは、白人のために黒人のジャズを聴かせる豪華な高級ナイト・スポット。しかし正装した有名人たちだけが出入り出来る黒人禁制の場である。リチャード・ギアの奏でるコルネットがまあ~ジャズによく似合う。映画「リトル・ロマンス」の頃から知っているダイアン・レインだがすっかり大人のいい女を演じていて、特にラストシーンの「涙のキッス」は切ない女心を好演していた。
劇中には様々な音楽が流れる。黒人兄弟のサンドマンのタップも痛快であったが、私は実在の人物キャブ・キャロウェイ(CAB CALLOWAY)が彼の代表曲である「Minnie the Moocher」で激しく踊りまくるシーンに痺れた(映画は代役であるが、実際のキャロウェイよりも激しいダンスだった)。あのマイケル・ジャクソンも憧れたのにも頷ける。
ラストシーンではそれぞれの登場人物がコットンクラブのステージと重ね合わせながら、それぞれの人生を歩んで行く。なかなか素敵な映画だったな~こりゃ東京にあるコットンクラブに行ってみなきゃと思うのだが、正装した有名人でなくても入れるのだろうか?