東京下町・新小岩駅の不動産屋二代目のつぶやき

東京の下町・葛飾区新小岩で今年創業49年を迎えました不動産屋の二代目が気ままに書き綴った独り言ブログです。ブツブツ・・・

今そこにある危機

2012年05月27日 08時08分12秒 | ニュースの話

先日の東京メトロ副都心線渋谷駅にて新聞配達員の男性(53)が刺された事件で、殺人未遂容疑で逮捕された32歳の男。身を守る為の護身用としては余りにも大き過ぎる刃渡り約30センチの片刃で波型になっている殺傷力の高いタイプ。ナイフと言うよりまるで剣のようである。「殺すつもりはなかった」との供述にもこの大きさは信憑性が低い・・・

今回私が気になっていたのは、男の身辺の話であった。男が住むアパート管理会社の話によると「入居してから数年間家賃の遅れは無い」とのことだったが、隣室住民の話では「(物音に対して)壁を叩かれたり、ベランダから怒鳴り声を上げたり、かなり神経質だった」との事だった・・・

以前も書いたように「近隣騒音トラブル」は恐ろしいほど確実に増加している。騒音トラブルには、近隣の迷惑を考えずまるで一軒家のように自由気ままに生活することにより生じる「騒音元」のケースと、今回の容疑者のように隣室に対して(自分の物音は棚に上げ)あれこれ苦情を言う「被害者(風)」のケースの大きく分けて二つある。この二つを比較すると前者は本人の自覚を促すことにより、改善のまだ余地があるものの、後者は自覚が無く、自分の言い分が正しいと思い込んでいる場合が少なくないので非常に難しい。残念ながら最近はこの「後者」が圧倒的である。

基本的に共同生活では隣室の生活音が聞こえないことはまずあり得ない。それを承知の上での共同生活・・・これが大前提である。余程頑丈で堅固な建物でも無音なんてあり得ない。だからある程度は「お互い様」であるし、ある程度は「気を遣う必要がある」。さらに「正しい室内の歩き方」「正しいドアの閉め方」さえも説明する必要がある。

だから今回の事件はどうしても他人事には思えない・・・今「身近」にある危機でもある。 

有限会社やな瀬不動産


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