月に一度の定例会も早いもので今年も最後となった。
毎年忘年会は長老推薦のお店で行われ、これまで「蕎麦屋」や「ふぐ料理」と普段では滅多に訪れる機会のない店ばかりで、毎年楽しみにしている忘年会のひとつなのだが、今年のお店はいつもとは少し趣の変わった「隠れ家的」な店だった。
営業は週末のわずか三日間のみで住宅街でひっそりと営業・・・その情報だけで期待に胸が膨らむ。待ち合わせしてみんなでお店へと向かう。本当にここにあるのか?と不安になるような静かで暗い住宅街をとぼとぼと歩く。そして長老が指差す先にはただの住宅。自宅と併設された(と思われる)お店には看板も無く、入口も知らなければ通り過ぎてしまうような目立たない細い作りであった。中に入るとカウンターが8席と奥に畳敷きの小上がりがある。すでにカウンターには常連と思われるお客さんが3名座っており、通されたカウンターの席には、突き出しとは呼ぶには申し訳ないような豪華な蟹づくしがずらりと並べられていた。
基本的にコースでの受付らしく、メニューもあるのだが値段は書いていない。またこのようなお店の場合、気難しい店主にお客さんが気を遣うパターンが少なくないのだが、とても気さくな店主と女将さんで、どこか秘め事を共有した者同士は他のお客さんとの会話も弾む。とてもアットホームな雰囲気が素敵である。
料理はその後「肉」「刺身」「焼き魚」と畳みかけるかのように続き、最後の天ぷらが出る頃にはたらふく満腹になっていたが、長老がコースを一品減らしておいてくれたおかげで適量だった。どの料理もすべて舌鼓を打ちまくりでお酒がグイグイと進んだ。今年最後の定例会も素敵な笑顔と料理で締めくくる事が出来た。
また来年も元気で楽しく、美味しいものを食べましょう。