先日の今季交流戦最終戦の広島戦にファイターズの大谷が「5番・投手」で先発出場して、二刀流デビュー戦をした。「なるほどね~指名打者(DH)制の無い交流戦でデビューさせるのね?」と栗山監督の粋な計らいにも関わらず、当日地上波放映は行われなかった・・・
「五番・ピッチャー・大谷」
高校野球か?と思うようなアナウンス。投げたり、打ったり、走ったり・・・大変だろうな~と思いつつも、打っては2回に二塁打、5回に遊ゴロで勝ち越し点をもたらし、投げては4回4安打3失点で降板。5回から右翼の守備に就き、9回に代打を送られた。初めて同じ試合に投手と野手の両方に挑むってやはり凄い。これで勝利投手になっていたら、まるで漫画だ、ドラマだ、映画である。
ただ私が思っているほど世間は騒いでいないような気がする。そもそも今回の二刀流は投手として、打者として「それぞれ出場すること」を目的にしているらしい。ただ今後DHが採用されているパ・リーグで、大谷の打者としての成績次第でDH外しが行われる可能性が出てきた・・・と栗山監督は明言しているそうだ。ちなみにパ・リーグにDH制が導入された1975年以降、優勝争いの中でDH制を外して投手がスタメンに入ったことは一度もない・・・とのこと。
ただ改めてよくよく考えると、DH制の無いセ・リーグでは当たり前の光景にも見えてしまう。だからこそ、今回「五番」に入ったことが素晴らしいのである・・・と思うのだが・・・。