サッカー日本代表が世界最速でワールドカップ出場を決めた6月4日夜、厳戒態勢の敷かれた渋谷駅前スクランブル交差点で、群衆の誘導を行っていたひとりのおまわりさんが注目されている。
「目の前にいる怖い顔の警察官も、日本代表のW杯進出を喜んでおります。みなさんはチームメイトです。おまわりさんも、こんな良き日に怒りたくはありません。ゆっくりと駅に進んでください」 「私はみなさんのことを邪魔したいわけじゃありません。本当はおまわりさんたちも嬉しいんです。日本おめでとう!」「日本代表は好プレーでも有名なチームです。フェアプレーでも有名なチームです。サポーターの皆さん、サポーターの皆さんは12番目の選手でもあります。12番目の選手の皆さんもルールとマナーを守ってフェアプレーできょうの喜びを分かち合って、交通ルールを守って帰りましょう」・・・
群衆からは「おまわりさん! おまわりさん!」というコールが湧き、ツイッターや動画サイトなどでも大いに話題になっていた。第九機動隊の広報係所属の警官(名前非公表)だそうで、事前に大枠の内容は警視庁本部の警備一課と協議して決めているものの、アドリブで出たものだそう。またネット上では「DJ警察」「DJポリス」と呼ばれているそうだ。
実際にニュースでその様子を観たが、何だかほのぼのしたいいニュースだった。予め事前に言葉を用意しているとは思うのだが、それもそのおまわりさん自身の言葉のセンスと何よりも人柄なんだろうと思う。
一年後のブラジルワールドカップでDJポリスが活躍できるような成績に期待したいものだ。