「めがね(2007年公開)」を観た。
【解説】海辺の町を訪れた主人公の女性を中心に、そこで旅館を営む宿の主人、旅館に集う人々などの穏やかな人間模様をつづったヒューマンドラマ。監督の荻上直子を始め、大ヒット作『かもめ食堂』のスタッフが結集。主人公の女性・タエコを『かもめ食堂』にも出演していた小林聡美が、彼女を見守る謎の女性・サクラをもたいまさこが演じる。海を背景にした心地よい風景、おいしそうな食べ物の並ぶ食卓が作品を彩る。
号泣する訳でも無く、どんでん返しがある訳でも無く、山場がある訳でも無く、「やっぱり猫が好き」の小林聡美ともたいまさこの強力コンビが、不思議な空間を淡々と埋めて行く。よく食べるシーンが多いのも「かもめ食堂」のスタッフならではなのだろう。映画の中では「かもめ食堂」同様に時間がゆったりと過ぎて行く。
エンディングロールによるとロケ地は与論島らしいが、とにかく海が綺麗で、登場するワンちゃんと海の構図がとてもいい。
劇中で「たそがれる」ことについて取り上げられるのだが、私も主人公同様「たそがれる」って苦手かも知れないな~