大相撲7月場所で東前頭17枚目・元大関の照ノ富士が2015年夏場所以来2度目の優勝を果たした。
両膝のけがなどに苦しんだ照ノ富士は幕内経験者として史上初めて、序二段まで降下後の再入幕を7月場所で果たした。大関経験者が転落後に優勝するのは1976年秋場所の魁傑以来、昭和以降2人目。幕内最下位の幕尻力士の制覇は1月場所の徳勝龍以来3人目の快挙・・・と数々の快挙を達成したが、その中で興味深かったのが、30場所ぶりの制覇が過去「2番目」だったことである。1番目は誰?と読み進めると琴錦の43場所とのこと。1998年11月場所で1991年九月場所以来、史上初となる二度目の平幕優勝を果たした琴錦は私の中で好きな力士の一人だったな~。
怪我中に引退を考えていた照ノ富士に師匠である伊勢ケ浜親方が「怪我が治ったら考えよう」との言葉は実に響いたが、それにしても2横綱・1大関途中休場の場所は何とも味気なかった。九月場所の再起に期待しよう。