定休日の朝、8時台の満員電車にひとり乗り込んだ。
目指すは神奈川県腰越で、亡くなった父の親友に会いに行く為である。新小岩から快速で大船駅で下車し、湘南モノレールに乗り換え目白山下駅で待ち合わせる。数年振りの再会に笑顔が弾ける。閑静な住宅街を一緒に歩き、ご自宅に到着。だ、大豪邸・・・広いバルコニーから江の島が一望出来る。父が映った写真を見せて頂き、昼下がりの広いリビングで話が弾む。現在もゴルフを続けられていて4年前にはエージシュート(年齢と同じ数でホールアウトすること)を達成されたほどの腕前で、写経やお酒も毎日楽しむ充実した生活を満喫されているのが表情から分かった。ランチでおススメの蕎麦屋さんに連れて行って頂き、別れ際にこれだけは訊こうと思っていた質問をする。「81年間の人生は振り返るといかがでしたか?」。すると彼は「我が人生に悔いなしだね」と笑顔で即答された。私の一番希望していた回答にこちらも笑顔になる。そして腰越駅まで送って頂き、江の島をバックに記念撮影し、握手で別れた。
江ノ電に乗るのも良いが、天気も良いし、何よりも気分が良いので、海岸線沿いの国道134号を鎌倉駅に向けて歩き出す。
最初に小動神社を参拝したら、イヤホンにサザンを流し、「いざ、鎌倉へ」
海岸線沿いを走る江ノ電や踏切は本当に絵になる。
相模湾に浮かぶサーファーを横目に鎌倉高校、七里ヶ浜、稲村ヶ、由比ヶ浜を通り過ぎ、材木座を経由して約7kmもの距離をのんびり2時間掛けてを歩く。
さすがに最後は少しだけ疲れたが、何とも言えない充実感で鎌倉駅に到着。
東京行きの電車の中で彼が言っていた言葉を思い出す。「付き合ってはいけない友達は、『嘘をつく人』と『ついていない人』」・・・。またお会い出来る日を楽しみにしてます。まずはお元気で