映画「積むさおり(2019年公開)」を観た。
【解説】バツイチ同士の夫婦を主人公にした異色の中編サスペンス。互いにバツイチで結婚5年目を迎えたさおりと慶介。ある日、いつものように犬の散歩をしていたさおりは、積まれた枝の前に見たことのない奇妙な穴を発見し、思わずその穴をのぞいてしまう。そこで不可思議な体験をしたことをきっかけに、さおりに耳鳴りが起こり、夫の生活音、笑い声など夫が立てるちょっとした音にも敏感になってしまう。夫や仕事に不満を感じることのなかった平穏な日々から一変、気づかぬうちに積み重なっていた鬱屈が、幸せだった夫婦の生活を崩壊させていく。妻役を「冷たい熱帯魚」「沈黙 サイレンス」の黒沢あすか、夫役を「クライングフリーセックス」の木村圭作がそれぞれ演じる。監督は黒沢の夫で、特殊メイクアーティストとして数多くの作品に参加する梅沢壮一。
すっかりファンになった黒沢あすか主演で上映時間40分の短編作品。バツイチ同士の子供がいない再婚カップルゆえの奥深さが伝わってくる。冒頭から木村圭作演ずる旦那の会話の内容、食事音、家事への貢献度、がさつさ、細かい性格、品のない嫌な感じが伝わってくる。そして積もった妻の夫への鬱屈が一気に・・・。ただその後も何事もなかったかのように暮らしている様子がまた興味深いし、やたら怖い。嫌な旦那役の木村圭作が素晴らしいキャスティングであった。
男としては非常に身につまされる作品で、鑑賞後はいつもより多く家事を手伝った・・・
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