貸室内でお亡くなりになった物件は「なかなか決まらない」「賃料をかなり下げる」と言われている。
当社ではこれまで数件あったが、ほぼ同額または若干の値下げで成約となった。もちろん告知した上での成約なのだが、全く気にされない方がいらっしゃるのはとても有難い。もちろん物件の魅力や適正賃料等があってのことだが、オーナーさんが家賃補償特約に加入されていれば「値下げした金額」についても1年間差額を補償してくれるので、数ヶ月間値下げするという募集の方法もあるだろう。
室内の改修費用については昨年の場合は夏場に発見まで1ヶ月近く掛かったこともあり、ほぼ全面改修となった。お亡くなりになった入居者さんは私とさほど変わらない50代の方だったこともあり、高齢者さんとは異なり定期的に訪問する方がいなかったことも発見が遅れた要因のひとつだと考えられる。ただこれまで発見が早い場合は、最低限の内装工事での対応で可能であり、費用も通常の退去時の内装代とさほど大差がない。また当社で入居者さんがご加入頂く火災保険には「被保険者死亡時における貸主の修理費用保険金相当額請求に関する特約事項」が付帯されているので、残置物の撤去を含めた原状回復費用が支払われるのは大変有難い。
当社は創業47年を迎えるが、全面改修になったケースは今回を含めて2回目なので確率からするとかなり低いと思われるが、これはあくまでも2022年時点での話である・・・と書いていたら先日室内で・・・
どちらにせよどんな状況でも、経過年数にも入居者の入れ替えにも関わらず当社としては事故物件として告知は続けるスタンスには変わりはない。