先日の新聞記事に「都市化の陰 犠牲になった健康」と題した写真が掲載されていた。
酸素の自動販売機(1967年)や京浜工業地帯の川崎での工場からの煙(1968年)の写真の中に具合が悪くなり教室で横たわる女子中学生の写真(1972年)には「光化学スモッグ」と書かれていた。光化学スモッグとは・・・光化学オキシダントの濃度が高くなり、白いもやがかかる現象のことで、光化学オキシダントは、自動車や工場などの排気ガスの成分が太陽の強い光に反応し、生成されるもので、光化学スモッグが発生すると目やのどの痛み、頭痛、吐き気、呼吸が苦しくなる・・・などの症状がでる。
【その昔新小岩駅前にこの看板があった記憶がある】
小学校低学年の頃、外出する際に母親から「光化学スモッグが出てるから気を付けて」とよく言われたことを思い出し、同時に実際にダウンした記憶も蘇った。あれから50年が経過し、すっかりその存在すら忘れていたが、日本での発生件数は1970年代をピークに減少傾向にあるものの、ヒートアイランドや中国からの大気汚染物質の流入などの影響により増加している地域もあり、日本でも実際に今でも発生しているとのこと。
そして本日は初めて日本で光化学スモッグが確認された「光化学スモッグの日」とのこと。今では光化学スモッグに気を付ける生活ではなくなっている。いつの日にか新型コロナウイルスも同様になればいいのになと思う。
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