映画「コーヒーが冷めないうちに(2018年公開)」を観た。
【解説】「本屋大賞2017」にノミネートされた川口俊和の同名ベストセラー小説を、有村架純の主演で映画化。時田数が働く喫茶店「フニクリフニクラ」には、ある席に座ると望み通りの時間に戻れるという不思議な噂があった。過去に戻るには面倒なルールがいくつもあったが、その全てを守った時、優しい奇跡が舞い降りるのだという。今日も店には、噂を聞きつけてやって来たキャリアウーマンの清川二美子や、訳あり常連客の高竹佳代と房木康徳、なぜか妹から逃げ回っている平井八絵子ら、それぞれ事情を抱える人々が訪れてくる。タイムスリップの引き金になるコーヒーを淹れることのできる数も、近所の美大生・新谷亮介に導かれるように、自分自身の秘められた過去に向き合っていく。
タイムスリップする際の水中シーンが幻想的で、恋人、夫婦、姉妹、親子とそれぞれの戻りたい時間が登場するのだが、認知症の妻との再会シーンはグッとくる。また冒頭の波瑠が面倒臭い幼馴染を、人のいい喫茶店のマスターが良い感じで演じていた。タイムスリップには様々な条件がつくのだが「起きてしまったことは変えられない」はなかなか意外で素敵な条件だった。変えられなくても確認したいことって誰にでもあるだろう。
さてさて自分が確認したい時間はどこだろう?あれかな?