仕事柄不動産に関する相談事をよく受ける。
なかなか日常生活において馴染みの少ない業種であるので、用語の説明からトラブル、法令や対処方法等多岐に渡り、私が知っている限りアドバイスをする。
相談者さんには大きく分けて、とても困っていて「藁にも縋る」ケースと「とりあえず相談してみる」ケースがあるように思える。前者はかなり切羽詰まっている様子で、こちらも何とかよいアドバイスをと思うのだが、後者の場合は自分である程度回答が出ていたり、それほど重要ではないが参考・確認までに「とりあえず」のセカンドオピニオン的な場合である。
そしてその両方の相談者さんの最大の特徴はほとんどが「それっきり」ということである。解決したとか、さらにこうなったという報告がないのは、私のアドバイスが全く役に立たなかったのかも知れないが、中には前回の相談事はとっくに通り過ぎて、さらに悪化した上での改めての再相談というケースもある。前回の報告・結果も知らない状態でのさらなる相談を受けてもなかなか回答のしようもなく、一瞬相談マニアか?相談事は時節の挨拶か?と思ってしまい、当然、前回よりもアドバイスの真剣度も違ってくる。まあそれは仕事だけではないんだけどね。
ただそれは自分にも身に覚えがあり、その昔は旅に出る前に「おすすめの店や名産等」をその土地の出身者に訊ねることがあったが、大抵の場合、結局行かず仕舞い、買わず仕舞いのことが多く、それが大変失礼だな~と思い始め、最近ではほとんど訊くことはなくなった。
最終的に自分が分からない時に、色々と調べたことが自分の知識や経験値になるからいいんだけどね。