アドニスモルフォを青い銀紙トラップで採集。
久しぶりに南米で蝶採りに夢中だった頃の話です。
Morpho adonis アドニスモルフォ は南米ペルーのアンデスアマゾンの密林などに棲み、雨期でも乾期でも年中みられます。
毎朝7時に飛び始め、きっちり7時30分には姿を消す。
晴れても、曇っても、小雨が降っても、ときには土砂降りの中でも飛ぶ。
しかし実際に採集するのは簡単ではありません。
密林の中に唯一開けた空間、川沿いを、キラキラ、ぷかぷか、フワフワと青い輝きがはるか高いところを飛んで行く。
ネットなど全く届かないのです。
青い銀紙トラップでアドニスモルフォの採集。
青い銀紙で作ったこのアドニストラップを棒の先につけて、アドニスのふわふわキラキラに合わせて振ると仲間のオスと間違えて、はるか高いところからヒユーっと降りてきます。
きっと、自分のテリトリーに侵入したオスを追っ払いにくるのだと思います。そこを狙って採集するのです。
アドニスモルフォのオスは青い銀紙トラップを、テリトリーに侵入したオスと思って急降下してくるのですが、普通、直前で偽物と気づいて反転し、再上昇してゆきます。
その瞬間をのがさず、必殺のネット一閃で採集するのです。
しかし、実際にはそううまくはゆかず、空振りばかり。4-5回のチャンスでやっと一匹ゲットできるといった具合でした。
この際、アドニストラップの振り方にかなりの上手下手があり、最も上手なのはこのアウグスツさんでした。
展翅乾燥標本と異なり、生きているアドニスの独特の淡い水色を帯びたメタリックブルーは正にみずみずしくて本当に美しい。
アドニスモルフォのぎらぎら照り返しで私の手がほんのりと青く見えます。
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