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北見市に多産したイシダシジミ その壱
2016-2-26 (金) 晴れ
実家の物置から持ってきた古い新聞切り抜きが入っているスクラップブックを見ていると進先生が書いた北見市のイシダシジミの記事が目にとまりました。
当時を知る貴重な記録とおもい、このブログで紹介させていただきます。
北見新聞に連載されていた北見の蝶シリーズで、イシダシジミにつき解説しています。
私が中学~高校のころ1960年代、北見市緑ヶ丘付近にゆけばイシダシジミは毎年ごく普通にみられる蝶でした。
少なくとも珍しい蝶ではなかった。
しかし本州方面から、わざわざイシダシジミを求めて北見を訪れる多くの蝶愛好家がいるので貴重な蝶なのかも知れない、それでは私も少しは採集しておこうかといった気持ちになったことを思い出します。
北見市緑ヶ丘に広大な北見霊園(市営の広大な墓地)建設の構想がでてから様相が一変します。イシダシジミが多かった緩斜面の美しい草地はブルで完全に掘り返されあっというまに荒れ果ててしまいます。
やがて霊園は完成し、その後イシダシジミは山裾のごくごく狭い一角に細々と発生を続けていました。
しかし、ある年を境に消滅します。
そこは若いカラマツ植林地でしたが、害虫駆除のため広範に農薬散布が行われたのでした。
1970年代前半あたりであったでしょうか。
記憶もあやふやで、そのあたりの記録もさだかではありませんが、おおよそそんな経緯で北見市のイシダシジミはこの世から突然にして完全に消えてしまいました。
この項、続く。
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