東京芸術大学で開催中の「あるがままのアート展~人知れず表現し続ける者たち~」を鑑賞してきました
会場には、25人の作者の秀作約200点が展示されており、入場者も事前予約でしたが多くの入場者で賑わっていました。
丸太から動物や人物を掘り出した木彫りの彫刻にカラフルに彩色したユーモラスな立体作品ですが、その姿に魅せられていました。
正巳地蔵と題された大小様々の地蔵は、一体一体が大きな目と唇の顔でユニークで個性的な表情の姿で、大きな空間を埋め尽くしています。
無数の棘を張り付けた土器のような粘土で造った彫刻品も、空想的な生き物を創り上げた作品で、その表情や形も迫力ある作品でした。
油彩で描かれた裸体や乳房を描いた大胆な作品も魅せられていました。
力強い筆タッチで描かれたパワフルな作品です。
毛糸のような繊維を繋ぎ合わせたような織糸の塊りで創られた作品ですが、もこもこした表現もこれは何だろう?と思わせる存在感を感じられます。
小さな枯葉を使って折り紙のように折って野生動物や十二支の動物を制作した作品で、それぞれの動物の特徴が見え、手業の素晴らしさを感じて驚きでした。
ガラス板に描かれた鶴のような動物ですが、その顔の表情も生きているように表現されています。
様々な色と不思議な形の物体を描いた作品ですが、その描写のテクニックも素晴らしい一点でした。
布製の丸いオブジェに色々なボタンを縫い付けた作品が20個並べられて妙な空間が演出されて、亀のように動い出すような雰囲気が創られています。
紙の上に小さな点々のドットで描かれた作品で、色のにじみや色合いで描写されていますが、何を表現しているのでしょうか?
大きな紙の上にゆらゆらと揺れるラインが色のにじみや曲線で描かれた作品で、レインボーのようにも見れる色彩感も見事でした。
紙の折り重ねて創られた「謎の物体」で、紙を年輪のような層に重ねて不思議な物体が表現されています。
どの作品も現代アートとして作者の独自の発想で創られており、多様な価値観と創造的な作品に魅せられたアート展でした。