市民ギャラリーで開催中の彫刻展を観てきました。
今回の彫刻展は、市に在住の彫刻家の桒山賀行氏の令和4年度日本芸術院賞受賞を記念した展示会で、受賞された作品「過ぎし日」を含む56の素晴らしい作品が展示されていました。
会場の中心には、受賞作品の「過ぎし日」では、過去に田んぼに立つ案山子に鳥が止まる想い出の姿をモチーフにして創られた高さ約2mの作品で、作者の過ぎた日を連想する素晴らしい作品が見られました。
「過ぎし日」の作品の周りには、総理大臣賞を受賞された作品「演者」と題した、開演直前の緊張した演者の姿の作品も見られました。
人形遣いと人形を形どった「演者Ⅲ」の作品
田圃へ続く道の向こうに昇った太陽を望む様子をモチーフにした「夢の中の記憶」の作品
風景を切り取ったらどうなるのだろうか?とシャボン玉の内に取り込んだ「閉ざされた風景」の作品
陽の光が届く縁側の懐かしい姿の「赤とんぼー陽だまり」作品
夏祭りの人形芝居の記憶をたどって形にした「遠い日の夏祭り」の作品
黒衣の演者と人形が演じ終えた様子を形どった「拍手を聞きながら」の作品
叱られてすねた様子の子供を描いた「叱られて」の作品
ヨーロッパの旅の思い出を表現した「異国の街」の作品
街の中でであった印象的な女性を形どった「街人」の作品
化粧しているような優美なミノカサゴを形どった「花化粧」&「海の番人」の作品
様々な道の様子を作り出して模った「白い道」・「閉ざされた風景」・「道」の作品
災いから身を護る「不動明王」&こどもの守護神「地蔵菩薩像」の繊細に表現された作品
心に残る様々な想い出の光景や極め細かい表情を立体感溢れた姿に創り出された彫刻の秀作を拝見して、絵画とは異なる景観に感動していました。
【作品の説明は、作品解説より~】