深川八幡宮の水かけ祭りを見た後、久し振りに門前仲町から越中島、石川島公園周辺をぶら散歩してきました。
八幡宮隣の「成田山 深川不動尊」の本堂の外壁には黒と金の「真言梵字壁」が見られ、独特の雰囲気が感じられます。
お手水舎では、三体の龍神から龍神の滝として神水が流れ落ちています。
本堂には、不動明王の「おねがい不動尊」が祀られていますが、片目をつむった姿で参拝者に元気で疫病に負けないで頑張ってくださいね~とパワーを授けておられました。
深川不動堂近くの清澄通りの法乗院の「深川えんま堂」では、日本三大の閻魔(えんま)大王座像が安置されていて、深川のパワースポットとなっているようです。
えんま堂から越中島にある東京海洋大学へ向かう途中の炉端には由来は不明ですが、祭りをお祝いするような不思議な姿の石造が見られ、驚きでした
海洋大の構内には、明治時代に横浜港で就航していた灯台巡廻船の機帆船「明治丸」が、陸上に保存されています。
「明治丸」は、唯一の鉄船で横浜みなとみらいに停泊する日本丸に似た三本マストの素晴らしい景観で、国の重要文化財となっています。
明治丸の横には、アンカー(錨)塔も保存されています。
明治丸の側には、明治天皇が北海道・東北巡行された時明治丸に乗船されたそうで、記念碑が立てられています。
越中島から佃島へ渡る相生橋は、現在は、3径間鋼トラス桁橋ですが、以前は長短二橋で構成されていたことから、黒松と赤松が寄り添う相生の松に似ていることから名付けられたそうで独特のデザインの景観が見られます。
相生橋の西側の隅田川沿いの石川島公園は、過って幕府の命を受けて創られた「石川島造船所」の工場跡地で、現在は、大川端リバーシテイと名付けられ、桜並木や川沿いのテラスは、想い出残るスポットとなっています。
園内には、鎖のゲートのような新しいパブリックアート作品が創られています。
石川島公園の西側の中央大橋は、日本の「兜」をイメージしたデザインので斜張橋で、A型の主塔をワイヤーロープが支えた独特の景観が見られ、橋上から川の上流側には、アーチ橋の永代橋と東京スカイツリーが望める絶景ポイントとなっています。
中央王橋を渡った新川町の南高橋脇には、「徳船稲荷神社」が鎮座し、この辺一帯は越前松平家の下屋敷があったところで、中央大橋の架設によってこの地に移設された火災や震災などの災害の見守り神となっているようです。
南高橋も、両国橋の一部を補強して架けられた都内最古の鋼鉄トラス橋で独特の景観が見られます。
南高橋近くの「鉄砲洲稲荷神社」の境内には、江戸時代に溶岩で造られた珍しい富士塚(鉄砲洲富士)があり、富士塚の上には、富士浅間神社が鎮座していて、貴重な歴史スポットとなっています。
富士塚の前には、2個の力石が置かれて表面には、力石の刻銘と重量・年代が刻まれて、重要文化財となっています。
近くの隅田川沿いのパークでは、ベンチ前には本物のような少女像がお休みしているような姿で、向き合って疲労感を忘れて一休みしていました
一休みして日本橋川の河口に架かる豊海橋は、関東大震災復興事業として架設された橋で、梯子を横にしたような景観で永代橋との均衡を保つようにデザインされた希少価値ある橋となっています。
豊海橋の近くには、日本銀行発祥の地の石碑が設置されて、この地に明治初期に日本銀行が創業した歴史スポットとなっています。
雨が降ったり止んだりの暑い一日でしたが、東京の八幡さまの水かけ祭りや隅田川に架かる様々なデザインの歴史が刻まれた橋などの名所を巡りながらのぶら散歩でした。