二宮吾妻山公園の菜の花ウオッチングで久しぶりに二宮の吾妻神社、川勾神社を訪れた後、旧東海道付近の西光寺や多くの石仏を巡ってきました。
二宮には、過って人々の生活に関わっていた石仏が路傍や辻角に保存されており、歴史を偲ぶ姿が見られます。
川勾神社近くの二宮中学校傍の青面金剛・三猿や角柱庚申塔、地神塔など約200年前の石仏
川勾切通には、昔は樹木が茂った細い道だったため通行人の着物の袖が切れてしまったため、安全祈願に袖切地蔵尊を建立したそうで、貴重な地蔵となっているようです。
西光寺境内には, 自然石の双体の円満道祖神や延命地蔵など多くの貴重な石仏が並んでいます。
水が流れ落ちる池にも石像や石亀が見られます。
池の不動橋の奥の三寶洞の慈光殿には、「百体幸福地蔵」の多くの石仏が置かれて暖かい雰囲気となっています。
本堂の前の樹齢500年の「かやの木」の綱に触れて祈ると五百年の生命力を感じるパワースポットとなっています。
守護樹の周りには、14体のユニークな羅漢像が鎮座して心豊かになる雰囲気でした。
かやの木の側には、早咲きのロウバイが咲き甘い香りを感じられました。
西光寺から旧東海道へ向かう路傍の道祖神と舟形双体像
東海道の押切坂上の茶屋薬師堂の本堂には、薬師如来像の前に吊るし雛が飾られています。
茶屋薬師堂の前には、三猿庚申塔や道祖神、馬頭観音など13体の石仏が並び1700年代の造立で側面には「国家安全」と刻まれていました。
押切坂上の旧東海道には、東海道一里塚の史跡が見られ江戸から75Km地点で、日本橋から18番目の一里塚が残されています。
旧東海道の茶屋旧道の路傍には、大磯宿と小田原宿の中間にあり、お休み処の間の宿として「梅沢の立場」と呼ばれて賑わった場所で、参勤交代の大名などの休憩所として「松屋本陣」の史跡が残されています。
本陣跡近くの茶屋旧道の路傍には、駒形の双体像の道祖神も見られます。
旧東海道から梅沢海岸へ出るとこの日は厚い雲に覆われていましたが、波静かな海原が雄大に拡がり、小田原から箱根連山、真鶴半島、伊豆半島、湘南海岸が望める冬の光景が拡がっていました。
梅沢海岸では、以前には「湘南ビーチマラソン」が毎年開催されていたので、この砂利浜ではなく砂利道を走る難行マラソンは忘れられない思い出のビーチとなっています。
玉砂利のビーチでは、様々な形の石が見られ、ビーチコーミングでストーン選びをしながら浜辺の風景を楽しみ、ストーンアートで石遊びしていました。
二宮駅へ向かう途中の旧東海道の小澤観音堂前にも地神塔・道祖神・自然石像が見られます。
旧東海道を経て二宮駅に着くと、駅前にはガラスのうさぎを抱えた少女像の「ガラスのうさぎ像」があり、太平洋戦争で父親を亡くしたため悲しみに打ち勝って生き抜く姿の銅像が見られます。
二宮の山と菜の花、海岸、石仏など自然豊かな光景に魅せられながらの歴史散歩でした。
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