谷中散歩の後、新緑の木々に包まれた上野の森公園を久しぶりに散策してきました。
東京芸術大学通りを抜けると、過って京成電鉄の博物館動物園駅であった駅舎跡が見られ、一般公開されていると聞いていましたが、この日は改修工事?が行われていて、入れず当時の面影残す光景が見られました。
駅舎のドーム内のデザイン
駅舎に並んで立つ黒門は、旧池田家の江戸屋敷正門(黒門)丸の内から移設されて、両袖に向唐破風造りの番所を備えた格式ある造りになっており、東大の赤門に対して黒門と名付けられたそうです。
公園のシンボルである竹の台噴水広場では、コロナ禍の影響か?人影も少なく噴水も上がらず静かな光景が見られます。
噴水広場の横にある国立博物館前のクジラも寂しそうでしたね(笑)
徳川家康公を祀る上野東照宮では、参道の桜も葉桜の桜トンネルの鳥居通りとなっていました。
唐破風造りの四脚門の唐門では、柱内外の四額面には左甚五郎作の昇り龍・降り龍や鶏鳥が飾られて徳川家らしい豪華絢爛の景観となっています。
唐門の横には、徳川御三家(紀伊・水戸・尾張)より奉納された「御三家灯篭」が設置され、笠の龍や火袋などの素晴らしい装飾で出来ています。
参道の周りにも、諸大名から奉納された約50基の銅灯篭が並び圧巻の光景となっています。
高さ32mの五重塔も樹木に覆われていますが、上野の森のランドマークとなっています。
参道には、満開の牡丹の花が春の彩りを添えています。
東照宮の前には、東照宮の灯篭に負けじと高さ6mのお化け灯篭が立っています。
続いて大仏山には、パゴダ様式の祈願塔や上野大仏像が安置されており、春には合格祈願スポットとなっています。
大仏横には、芭蕉の詩にも詠まれた時の鐘があり、現在も一日3回上野の森に時を告げる響きが轟いています。
清水観音堂の清水の舞台では、名物の円を描いた月の松の中に不忍池辯天堂を望めて歌川広重の浮世絵にも描かれたフォトスポットとなっています。
上野公園から上野駅に向かうと、懐かしい「あ~上野駅」の記念碑があり、若き日の想い出に耽っていました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます