MR.コールマンの挑戦日記

セカンドライフを迎えて趣味のランニングや街歩き、スケッチ水彩画、地域活動などの日常のあれこれを綴っています。

藤沢浮世絵展見学

2021年05月21日 | アート・文化

コロナ禍の中で藤沢浮世絵館で、新しく「ザ・ライバル 広重・国芳・三代豊国の共演 東海道五十三対の世界」の浮世絵展が始まりました。

今回は、幕末の広重、国芳、三代豊国3人の絵師が描いた東海道五十三次の各宿場にまつわる故事や物語、伝説を描いた作品が、「東海道五十三次コーナー」・「藤沢宿コーナー」・「江の島コーナー」・「企画展示コーナー」の4コーナーに分けて、72点の名品が展示されています。

東海道五十三次コーナーでは、「ザ・ライバル 広重・国芳・三代豊国の共演 東海道五十三対の世界」の広重・国芳・豊国の三人の絵師が分担して描いた18点の作品が観られます。

国芳の「東海道五十三対・日本橋」の画では、東海道に起点である日本橋と江戸城、富士山が描かれています。

国芳の「東海道五十三次対・品川」では、品川宿の鈴ヶ森処刑場で白井権八と雲助が争う場面が描かれています。

豊国の「東海道五十三対・神奈川駅 浦島塚」では、海老吊りの美人との浦島太郎の伝説に因んだ光景が描かれています。

広重の「東海道五十三対・戸塚」では、戸塚の坂道で振り返って富士を仰ぎ見る光景が描かれています。

広重の「東海道五十三対・平塚」では、落雷によって馬が川に入り死んでいく馬入川の由来が描かれています。

国芳の「東海道五十三対・箱根」では、曽我兄弟の仇討ちの子供の五郎の様子が描かれています。

江ノ島コーナーでは、13点の作品が展示され、山本松谷画伯の風俗画報「七里ケ浜より江の島橋を望む画」では、江の島と富士山、片瀬海岸など現代風の浜の景色が描かれています。

作者不詳の引札「かまくら八幡宮表門鳥居角・・・・」では、少女が野菜や果物が入った籠を持ち鎌倉の豊作縁起を描かれています。

鎌倉八幡宮前のかどや正支店を描いた作品

企画展示コーナーでも、「ザ・ライバル 広重・国芳・三代豊国の共演 東海道五十三対の世界」の広重・国芳・豊国の三人の28点の作品が、展示されています。

国芳の「東海道五十三対・浜松駅」では、振り袖姿の妾の女性像が描かれています。

豊国の「東海道五十三対・阿ら井」では、浜名橋を背景に旅日記を開いた光景が描かれています。

国芳の「東海道五十三対・藤川」では、藤川水右衛門が演じる歌舞伎の亀山の仇討ちの一場面が描かれています。

浮世絵を通じて日本橋から京都までの宿場町のまつわる伝説や歌舞伎場面からの江戸の文化を学ぶ機会でした。


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