山王祭・神幸祭を見た後、日本橋・丸の内界隈の江戸の歴史スポットを巡ってきました。
日本橋川に架かる鎧橋には、江戸時代には、橋も無く渡し場だったところで、「鎧の渡し場」の史跡となっており、記念石碑が設置されています。
兜町界隈は、東京証券取引所など日本の代表的な金融街で、ロンドンやニューヨークのウオール街に似た高層ビルの壁が並ぶ町並みからウオールストリートとも呼ばれて、東京証券取引所の前には、渋沢栄一氏の邸宅跡に建てられた「日証館」が立ち、ウオール街のシンボル的な景観が見られます。
日証館の隣に鎮座する「兜神社」は、境内の岩に源義家がこの岩に兜を乗せて戦勝祈願したことから、勝運の神として崇められ、地域の町名も兜町と名付けられたそうで、この地の史跡となっています。
江戸橋横の日本橋ダイヤビルデイングは、元三菱倉庫だったビルで、現在は江戸橋歴史ギャラリーとなっていますが、「トランクルーム発祥の地」となっており、歴史的建造物に指定され、内部には、歴史資料や模型などが展示されていました。
日本橋の元標の広場には、「東京市道路元標」と「日本国道路元標」の元標が設置されて、東海道など日本の五街道の原点となっています。
日本橋・江戸さくら通りの先の日本銀行本店本館は、まもなく創建130年を迎える辰野デザインのネオ・バロック様式の西洋建築で、本館の周りの3号館や新館も列柱や石造りの壁、窓など、日本の歴史的建造物に指定された荘厳な景観が見られます。
日本銀行横の日本橋川に架かった常盤橋周辺は、江戸城の常盤橋門があった場所で、常盤橋門跡の常盤橋公園には、日本経済発展の父と言われる渋沢栄一の銅像が設置されています。
丸の内エリアの皇居外苑の和田倉濠に架かる和田倉橋は、擬宝珠が飾られた木橋で、以前の姿を彷彿される名橋となっています。
橋を渡った先の皇居側には枡形石垣の門で、江戸時代の門の面影が保存された史跡となっています。
和田倉噴水庭園では、上皇陛下の御結婚を記念して作られたお庭で今も大噴水が吹き上る名園となっています。
和田倉門のお濠は、この日は水面に緑のアオコに覆われた珍しい光景が見られました。
和田倉門交差点には、以前には和田倉門の守衛室だった石造りの四阿風の「元宮城和田倉門守衛室」が保存されていて、今は、お休み所となっています。
行幸通りから東京駅へ向かった丸の内駅舎前の広場からは、以前とは異なる威風堂々とした光景が見られ、多くの観光客が行き交う光景が見られます。
丸の内駅舎のシンボルのドームの内面には、創建時の壁面装飾の干支や鷲、兜、剣と鏡などのレリーフが保存されて駅舎の創建時の装飾が復元されています。
日本橋や丸の内界隈の史跡を巡りながら江戸東京の歴史を学びタイムスリップしたひととき
でした。
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