「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「有り難う。カペラ」

2008年10月29日 | つれづれ噺
10年間、我が身を・家族を・多くの人を無事に運び続けてきた愛車「カペラワゴン」。
いよいよお別れの時が来た。走行距離85000㎞。まだまだ乗って乗れない状態ではない。
しかし、諸般の事情で更新することになり、今日が最後の乗車となった。

会社の現役バリバリの時で、「ひょっとしたら新車購入はこれで最後になるかも…」と思って、少し気張って大きめのステーションワゴンを選んだ。あれから10年。唯一、アクセルとブレーキを踏み間違えた70歳近い女性に追突され、物損でカタの付いた、もらい事故1件のみ。それ以外はパーフェクトだった。

今や、地方都市においては、社会構造そのものがクルマのない生活は考えにくくなってきている。
そんな中で、やがては自ら免許証返納を考慮に入れ、それまでの間、どうせなら快適に過ごそう。そのためには、車体を少し小さくして、可能な限りハンドル操作を楽にしたい、などなど色んなことが頭をよぎる。

いよいよ明日、新車がやってくる。 車幅はほんの少し広いが長さは短い。
新車に対してワクワクする気持ちはもちろんである。が、今夜は、別れ行く「カペラワゴン」に、もう少し付き合って上げたいな、有り難うな…という気持ちがどうしても強くなる。2~3日で忘れてしまって、新車の乗り心地に酔うのであろうが、今は間違いなくそう思う。有り難うカペラって。

25年の長きを付き合った前の家から、荷物の全てを運び出した後で、部屋という部屋をきれいに掃除した。各部屋の4角に塩を撒いて最後に家を出るときも、今回と同じように、新居への夢はもちろんある。が、それ以上に、出て行く古い家への愛着はもっと強かった14年前をふと思い出した。

いくら感謝の気持ちは強くても、クルマに塩や御神酒を奉じるわけにも行くまい。
単なる未練と叱られるかも知れないが、この際思いっきり未練に浸って別れよう。そして、明日から気持ちを切り替え新車と仲良くしよう。
自分史の一つとして敢えてここに記録をとどめる次第である。読者の皆さん、ごめんなさい。

       ( 写真: 10年、85000㎞走った カペラワゴン )



コメント (8)
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