「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「歓声」

2008年10月26日 | ニュース・世相
6月、雨の合間に植え付けたサツマイモ。5ヶ月たった。どれほどの成長を見せるのか期待を込めて芋掘りをした。孫2人は大きな歓声を上げて、芋づるを引き抜く。中には1人では抜けないほど根が張ったものもある。たいていは兄の掛け声に弟が同調して力を合わせる。結局つるが千切れて地面から芋が顔を出す。そこからはライバル意識丸出しの取り合いとなる。

この歓声を聞きたくて、このいさかいの仲裁役をやりたくて、サツマイモを1年間買って食べる値段以上の苗代を払って、200本も植え付けたのである。
今年は、肝心な芋が育つ時季にほとんど雨が降らず、水道の水遣りが必要な夏だった。
9月も半ばを過ぎてかなりの雨が降ったために、芋掘り直前で茎が青々と勢いを増したが、時すでに遅し、芋の根っこが太るには至らず、茎の生い茂った割には収穫そのものは不作の年になった。

ただ、出来不出来に関係なく孫達の歓声は響き渡るのがせめてもの慰みである。
このように農作物は、天候に大きく左右される。サツマイモは不作だが、特産岩国レンコンは豊作であった。

ところが、天から降って湧いたような話で、豊作の岩国レンコンが泣いている。産地偽装問題である。
毎年、お歳暮には岩国レンコンを贈ってきた。しかも今回偽装発覚のお店から、発送伝票1枚の信用取引でお願いしてきた。但し、今回の偽装発覚は、加工場で細かく切ってパック詰めなどにした加工品に中国産を混ぜた、ということで、お歳暮に使用した節の連なった長い物は大丈夫だという説明にひと安堵している。

おまけにテレビで「申し訳ない…」と頭を下げる社長とは浅からぬ知り合い。
周囲では、生産農家が集まって、岩国レンコンのブランド化を推進しようと言う動きの中でのこの不始末。
全国数カ所に発送し、岩国特産を自慢してきたこの立場をどうしてくれるの??

こうなったら、ハス田の1枚も借り入れて、サツマイモ同様レンコン作りに挑戦するか。オット…レンコン作りはそれほど甘くない。なめちゃーいけないよ。土の中から真っ黒い長いレンコンを取り上げて、孫が歓声を上げる前に、ジジが悲鳴を上げるだろう。アーア、今年のお歳暮は何に???

         ( 写真: 手作りの安心・安全の芋掘りに興じる孫兄弟 )

コメント (8)
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