卒業式を前にした地元の小学校で、校舎周辺の樹木を剪定しようという話しが持ち上がった。かつて娘・息子二人がお世話になった、懐かしの小学校である。
話しを聞いて駆け付けてみると、それはそれは枝は張りすぎ、教室への日差しが遮られるまでにはびこっている。
“なんとかせねばいかん!” 校長先生の話しによると「4年前から市の予算が削られ、樹木剪定などが出来なくなった。仕方なし地元のボランティアに頼らざるを得ない」とのこと。
しかし、工具は必要な上高所作業になる。迂闊には頼めない。そこでつい延び延びになる。その間樹木の枝葉も伸び伸びになる。という寸法。
せっかく南に向いた教室が暗くなっている。
「ヨシッ!一丁ヤッタロウ・・・」 PTA役員OBが声かけ役になって、地区社協・自治会・現役PTAなどを動員。衆の力を借りて4年ぶりとなる大がかりな剪定作業。
出るは出るは剪定ゴミ、5トンは出たろう。
お決まりの如く、高い木に登るのはわずかな人数。多くは下から「あそこを切れ、この枝を落とせ・・・」と掛け声ばかり。でもまあその掛け声のお陰で賑やかになり、盛り上がりを見せる。
ムードメーカーというのはいるものだ。
そして、こういった活動には、多くの参加が先ずは必要となる。
「環境の美化」を教えなければならない教育現場が、予算をケチって子ども達に不自由を強いている実態をよーく見てもらっておいて、何かの時に一緒に声を上げてもらう。そんな意味から行けば船頭多くして心強さも生まれてくるというもの。
久しぶりのPTA気分。遠い昔を思い出す。
( 写真 : 船頭が多く、色んな声が飛ぶ剪定作業 )