いくらしゃかりきにがんばってみたところで、一人の力なんて高が知れたもの。
何人かが力を合わせることで、とてつもない大きな力を生み出す。
協力の協という字は力を三つ足してある。
そうは言っても、一人でも持ち上げる気力のない者が、二人寄っても三人寄っても持ち上げることは出来ない。
だから、気力のある仲間を見つける目を養わなければ・・・などと。
こんなことを身をもって感じたのは、まだ若かりし頃、自分を信じれば何でも出来る、と思い上がっていたころに足を踏み入れたPTA活動であったような。
今回のような、今を生きている人間だれもが体験したことのない大災害。
何かをしなければという強い思いはある。何をする?何が出来る?
今週末には所属するグループが年間行事のイベントを行う。そこで何か出来ないか?自分には口もある。手もある。仲間もいる。
義援金お願いの看板を作ろう、募金箱を設置して大きな声で呼びかけよう。
募金箱に寄ってきた人に褒め言葉の一つもかけてみよう。
避難所として使われている体育館の片隅で行われた、中学校卒業式。
“ 天を恨まず、運命に耐え、これからを生き抜いていこう・・・ ”
流れる涙を制服の袖で拭いながら、力強く宣言する15歳。
この声に応えるためにも、できることから始めなければ。
小さい小さいことかもしれない。目に見えないかも知れない。
たった一つの細胞になればそれでいい。