「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「春招く雨」

2011年03月06日 | 趣味・・エッセイ

     岩屋観音参道

昨日の、春到来を思わせる陽射しに取って代わって、今日は重い空、午後から雨の予報。
まあ降り始めたらそれはその時のこと・・・、と開き直って梅見に出かけた。
なんと、家を出て10分も走ったらポツポツ来始めた。意外に早く降り出したものだ。

第一目標は、この手で剪定し6月の梅の実収穫を目論むカミサンの里の梅林。残念ながらまだまだ固いつぼみ。
この海辺から35㎞も離れた山ふところ。雪もここらあたりとは降る回数も量も違う寒さ。おまけに川土手に植えられている。
我が家の庭の散り始めた梅とはえらい違い。というわけで、見事に第一目標は肩すかしをくらった。
里の義兄が勧める昼食のビールを断って腹ごしらえに専念。しばらく雑談。その頃には、雨脚は音を立てるほど降る。第二目標、光市にある「冠梅園」をたずねようかどうしようか。迷う。

取り敢えず鬱蒼とした山道を抜けて国道2号線に出るコースを選ぶ。
途中、「弘法大師の手による、楠の古木に刻んだ観音像に、鍾乳石の水滴が落下し、木仏が石仏と化した」と言われる天然記念物の岩屋観音の参道が見えた。折からの春雨にけぶる景色をパチリ。

クルマの屋根を叩く雨音は弱まる気配なし。
目下売り出し中の銘酒、小さいながら世界のブランド化を目指す「獺祭(だっさい)」の旭酒造を横目に見ながら走る。
山の中だけに色んな早春の景色を見せる。もう一枚パチリ。                                         山懐に抱かれて 

衰えぬ雨脚に押され、ついに第二目標断念。日を改めることにした。
次のチャンスまで花が待っていてくれればいいが・・・。
なんのことはない、ただ一台のクルマに出会うこともない雨の山道を、ゆっくり走ってきただけ。
少しもったいなかったかな・・・。いや、たまにはこんなムダも無駄ばかりではあるまい。                                              

 

コメント (8)
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