岩屋観音参道
昨日の、春到来を思わせる陽射しに取って代わって、今日は重い空、午後から雨の予報。
まあ降り始めたらそれはその時のこと・・・、と開き直って梅見に出かけた。
なんと、家を出て10分も走ったらポツポツ来始めた。意外に早く降り出したものだ。
第一目標は、この手で剪定し6月の梅の実収穫を目論むカミサンの里の梅林。残念ながらまだまだ固いつぼみ。
この海辺から35㎞も離れた山ふところ。雪もここらあたりとは降る回数も量も違う寒さ。おまけに川土手に植えられている。
我が家の庭の散り始めた梅とはえらい違い。というわけで、見事に第一目標は肩すかしをくらった。
里の義兄が勧める昼食のビールを断って腹ごしらえに専念。しばらく雑談。その頃には、雨脚は音を立てるほど降る。第二目標、光市にある「冠梅園」をたずねようかどうしようか。迷う。
取り敢えず鬱蒼とした山道を抜けて国道2号線に出るコースを選ぶ。
途中、「弘法大師の手による、楠の古木に刻んだ観音像に、鍾乳石の水滴が落下し、木仏が石仏と化した」と言われる天然記念物の岩屋観音の参道が見えた。折からの春雨にけぶる景色をパチリ。
クルマの屋根を叩く雨音は弱まる気配なし。
目下売り出し中の銘酒、小さいながら世界のブランド化を目指す「獺祭(だっさい)」の旭酒造を横目に見ながら走る。
山の中だけに色んな早春の景色を見せる。もう一枚パチリ。 山懐に抱かれて
衰えぬ雨脚に押され、ついに第二目標断念。日を改めることにした。
次のチャンスまで花が待っていてくれればいいが・・・。
なんのことはない、ただ一台のクルマに出会うこともない雨の山道を、ゆっくり走ってきただけ。
少しもったいなかったかな・・・。いや、たまにはこんなムダも無駄ばかりではあるまい。