「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「17年の歳月」

2012年01月17日 | ニュース・世相

      

1995年1月17日午前5時46分。阪神淡路大震災発生。
6434人という多くの犠牲者と、計り知れない悲しみと、甚大な財産喪失という爪痕を残した。あれから17年。歳月に関係なく、あの時から時間が止まったまま、家族や親族への思いを断ち切れない人も多いことだろう。

何を申し上げても、直接お役に立てることのない空しさを承知しながらではあるが、昨年のあの東日本大震災と併せて、被災された方々が力強く、前を見据えて生きて頂く姿を応援することだけは忘れはしない。

17年前の今日、私は何をしていたのだろう。ふと思い出に浸ってみる。
図らずも押入れの奥から、分厚いシステム手帳なるものが出てきた。カレンダーはまさに1994年と1995年が裏表になっている。そのすぐ次には、東京地下鉄路線地図のコピーが貼り付けられ、手帳のリングははち切れそうなほど色んな資料が挟まっている。

前年の4月に、50歳を過ぎてからの思わぬ本社勤務拝命。
まだまだひと働き出来る期間を残しての単身赴任。この先の会社人生に役立つことは間違いないと分っている。が、地元を離れるまではどうも腰が引ける。
一旦ふっ切って出向いたら、住居となる借り上げマンション管理人さんの行き届いた歓迎ぶりもあって、すぐにその気になり、不慣れながらも外回りを愉しんだと記憶する。

それらの一つひとつがシステム手帳の1ページとなって、分厚く膨らんでいったのだろう。それが17年たった今、色褪せぬまま目の前に出てくるという不思議を感じている。
それまで本当に穏やかであった会社人生が、突然の激震に襲われた想いであったが、それをなんとか乗り越えることで、その後に納得のいく素晴らしい数年があって定年を迎えることが出来た・・・のかな。もしあの時お断りなどしていたら、このシステム手帳との再会もなかったろうし、今の穏やかさを保っていられたのだろうか。どうだろう。

コメント (6)
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