一昨年2月26日に撮影したスズメのアベック
南天やピラカンサスの熟した実。クロガネモチを赤く染める豊富な実。
これらを、ヒヨドリもメジロもツグミも食べに来ない今年の冬。
枝もたわわに・・・という表現通り、食べごろの実がもぶれ付いている。でも鳥はこない。
今年に限ってはスズメも姿を見せない。もちろんチュンチュン寄り添うアベックが、愛をささやく影もない。東側出窓の下のアルミサッシは、日当たりのよいデートスポットである。
にもかかわらず、今年は未だスズメの声も聞かない、姿はもちろん見せてくれない。
ちょうど2年前に撮った写真を改めて載せるはめになった。それもそのはず、今年は写真に撮ろうなどと思っても、全くそれらしい被写体が現れない。
麓にさえこのように豊富に実っているのだから、山の奥でも当然食糧豊富。危険を冒してまで人里に出るには及ばない、というほど餌があるのならそれはそれで大いに結構。
果たしてそうなのだろうか。ここ2・3年の猛暑酷暑に次ぐ厳寒酷寒によって、小鳥たちが子孫繁栄に失敗して、生命の脈略、血縁の保持を保てなかったのではないか、と気がかりになりはじめた。
それほどに住みにくい地球になってきたのか、それとも、危険を予知する潜在的な勘によってどこか遠くへ転居してしまったのか。なにかしら不気味な予感。
そんなこたーないよ・・・。と、誰か大きな声で、説得力のある説明をしてほしいものだ。ありったけの羽毛をふくらませ、丸まって日向ぼっこするスズメの愛おしさ。季節の風物詩でもある。