早くも梅の木には、つぼみを膨らませる準備が
第3回岩国検定試験を実施してちょうど1週間が過ぎた。
村の鍛冶屋という唱歌の如く、検定が終わったら、たちまち次の仕事にうつり、“ しばしも休まず槌打つ響き・・・ ・・・”と精を出す人もいるというのに。
それに比べてこの身は、なんかしら集中力に欠ける無為な1週間を過ごしたような気がしてならない。
本当に頭の中が空っぽになったような、思考力の鈍った、我ながら不本意な1週間であった。
こんなはずじゃなかったのに、そこまで岩国検定に心血をそそいだとは言えないだろうに、と自分でも思うのに、なんやら普段通りに戻っていない気がしている。
が、兎に角終わったのだから気分を転換をして、無為な時間をを過ごしてなどいられない。明日からやり直しという思いを込めて、ホンの少々クルマで走って、いつも豊富な梅の実をくれる、カミサンの里の梅林を覗いてみた。そればかりが目的ではないが、取り敢えず、冬枯れた梅の木の今を訪ねてみたかった。
冷たい川風に晒される梅の木が、さぞかし凍えて縮かんでいるだろう・・・と思いきや、なんのなんの大違い。
確かに、一枚の葉っぱも残さず散らされて、寒さに震えているかに見える。が、遠目にはそのように映るだけのこと。
近くで観察すると、細い枝の一本一本には、早くも固くて小さいながら、真っ赤な芽を無数に付けているではないか。
この冬を耐え、やがて新春を迎えるころにはそのつぼみを大きく膨らませ、やがて大粒の実を付ける準備をしているのである。
こんな自堕落な今の自分と比較することさえおこがましいような、凛とした梅の小枝に発破をかけられた。
それにもまして、検定試験受験者から『岩国検定試験を受験した感想』として身に余る感謝の言葉を頂いた。
他にも、電話などで嬉しい言葉をたくさん頂いた。これらを励みに、年末の慌ただしさを集中力に変えることができれば幸いである。