「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「ゆず、なんきん、主役の日」

2014年12月22日 | 季節の移ろい・出来事

          
             今日は主役を務める、ゆずとなんきん(かぼちゃ)

今年も残すところ10日を切り、暮れの慌しさが絶頂期を迎えようとする12月22日。
我が国では慣習的に「一年中で最も昼が短く夜が長い日」の今日を冬至と呼んでいる。
今さら言うまでもなく、天文学的に言う冬至は諸説あるようなので、ややこしい理屈はその道の権威にお任せすることにしよう。

要するに明日から、ほんの少しずつではあるが昼間の時間が伸びていく。つまり、明るい時間が長く使えることは、狩猟や農耕を主として来た民族には、生活が豊かになるお祝いの日とされていたというこのようである。
そこで、この寒い冬を風も引かずに元気で乗り越えよう、という切なる希望を込めてゆずを浮かべたお湯に浸かる。
身体を芯から温める。早い話が、ゆずの香り漂う湯は、「カラスの行水ではもったいない、ゆっくり浸かろう」ということで、長湯をすることで身体の芯が温まったのだという、見てきたようなそれらしい話もある。

かぼちゃを食べるのも同じようなもので、冬至を境に運気の上がる明日が待っていると考えられていた。
そこで、運気が益々身につくように、運にちなんでンの字のつく食べ物が人気を呼んでいたらしい。
ニンジン・レンコンなど「ン」が二つも入る食べ物は重宝された。その中の一つがカボチャである。
カボチャ? ンの字がないではないか、と考えるのは早計。かぼちゃは昔はナンキンと呼ばれていた。
ニンジン・レンコンは、今収穫時期の食べ物であるが、ナンキンは、夏に採れたものが保存野菜としていつまでも長く食されるという点で、ニンジン・レンコンとは一味異なる扱いをされた・・・というまことしやかなお説もある。

早い話が、理屈抜きで「香りのいい湯に浸かって体を芯から温め、野菜類でおなかを太めて、健康に過ごしなさい」。という先人の尊い教えなのだ。
どんなに実っても、甘くはならないかんきつ類。それがゆずである。他にもいくつかあるが・・・・
「何で甘くならんのか」お叱りあるな。甘くなったらミカンもなにも同じになるではないか。
ゆずはゆずなり、あの器量の悪さと酸っぱさで、自我を主張しているのだ。それでいいのだ。

コメント (6)
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