「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「夜半の明暗」

2014年12月15日 | ニュース・世相

              
                     師走の総選挙、我が町の開票風景

第47回衆議院銀選挙は、「現政権の経済路線の是非を問う」「大義のない勝手解散」などなど、それぞれの思惑が飛び交う中、師走のど真ん中に行われた。
結果は今さら言うまでもなく、あらゆるメディアを通じて、耳に目に、いやというほど飛び込んでいることだろう。

『自民党圧勝。政権与党過半数維持』 という大見出しが紙上をにぎわす結果となった。
「多くの人が、現政権の経済政策を、支持あるいは期待の目で見ている」という評価に落ち着きそうである。
安定した政治を求め、言葉尻や上げ足を捉えて停滞する国会の運営に、一石を投じられたと、政治家一人ひとりに藩政を促す国民の意思ととらえることも出来そうだ。

圧勝に笑顔がこぼれる党首もあれば、自らの議席を失い、静かに表舞台から去る党首もある。
まさに明と暗。厳しい審判が下されたことになる。
その明と暗を、完璧な数値で表すのが、深夜に及ぶ開票作業に取り組む裏方さんの存在である。

午後8時。投票締め切りと同時に、各地に散らばる投票所から、施錠されたアルミ製の投票箱が開票センターに運び込まれる。
遠方はクルマで飛ばしても、1時間以上かかる場所もある。
投票締め切りから1時間半後の9時30分。およそ200人近い開票作業員が、細かい注意を受けて開票作業を開始する。
外はしばれるような師走の寒さ。なのに、あの広い体育館が、人々の熱気と暖房とでムンムンするほどに温度上昇。

一方で開票開始の頃には、ロビーのテレビでは「〇〇氏当選確実」と、選挙区及び比例代表の当確者名前が次々に報道されている。
各政党の得票予想がグラフで示され、現政権の伸び率の高さが流されている。
こちらは今から開票だというのに・・・ 何かしら言いようのない矛盾を感じながら「選管発表の速報」用紙が手許に回ってくるまでひたすら待つ。
受け取ると同時に、新聞社開票集計センターに数値を流す。こんな空しさと、使命感にさいなまれながら、日付変更時刻を迎える。

いずれにしても、ここ数年の日本国政治の流れの中で下された判定である。多くを語らずしばらくは様子を見ることにしよう。

コメント (4)
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