今年最後のジャガイモの花が今、庭の片隅の咲いている。
エッ、これが? ジャガイモの花? などと語尾を上げながら不審な顔をしないでね。
小雨降る中、接写を試みようとて、オートフォーカスからマニュアルに切り替え、接写にチャレンジした1枚である。
それにしては上手にボカシが効いて、なんの花かわからないところがまたいいねー、などと皮肉をおっしゃるなかれ。
いつも言うように、腕はいいのだがカメラに若干の問題がある、と思召せ。 花の部分は少しボカシを入れてはあるが、葉っぱや茎は紛れもなくジャガイモでしょ。
それにしても今頃になって何故ジャガイモの花なの? よくぞ訊いてくれました。
正式な畑はちゃんと作って、種芋3kgを植えたのだ。広さの事情で種芋が2個余ってしまった。
料理に使えないことはないが、どこかに植えるところはないか迷った挙句、オオバが群生する片隅に、いたずら半分埋めてみた。
それが大きく時期をずらせて成長し、今頃になって見事な花を開き、これから根っこを太らせるよ~と、叫んでいる。
畑に植えたものはすでに少しずつ掘って食卓に乗っているというのに。
何はともあれ、この手にかけて育てたものに可愛くないものは一つもない。
肥しがあまり効いていないにも関わらず、健気に、すっくと背筋を伸ばした茎が先っちょに見事な花を付けている。
たかがジャガイモ。ただこの生命力にあやかりたいとの思いが、「よくやったね」ついパチリしたくなった。
時期はずれても、ひと花咲かせて見せてくれることに、ホンの少しの感動おぼえたのかも。