「夏日」・「真夏日」・「猛暑日」など暑さを表現する気象庁用語が色々あることは知っている。知ってはいても、温度計を背負って歩くわけではない。だからこれが真夏日で、これが猛暑日だ、という区切りは今イチピンと来ない。それにしても暑い毎日。まさしく逃げ場のない暑さである。
屋外は言うに及ばず、屋内でも体を冷やすグッズなしでは息をするのさえ煩わしくなるような、息苦しさ、頭痛に襲われる暑さ。
テレビや新聞を賑わす、熱中症搬送に追われる救急車そして医療機関の逼迫。さらには熱中症犠牲者の続出。まっこと困った暑さの夏である。
ただあつし起てもゐてもころんでも 正岡 子規
あら壁に西日のほてるあつさかな 々
なお暑し骨と皮とになりてさえ 々
俳人正岡子規はよほど暑さが苦手だったのだろう、という注釈が付く。
そういえば、作者がだれか失念したが「念力が ゆるめば死ぬる 暑さかな」という句とも出会った。
兎に角暑い。何にもせずただボーっと座っているだけでも暑い。汗がしたたり落ちる。
むしろ、このボーっと何もせんのが却って危ないのかもしれない。何かを手掛けたり、頭の血を巡らせたりすることが熱中症に掛かりにくくなるのではないか?という経験がある。確かな知見などあるわけでもなく、少ない個人的経験則なので信じてもらっては困るが、時々そう思うことがある。
エアコン、扇風機、うちわ、扇子など、風を呼んで体を冷やす冷房グッズに頼りながらでも、何かを手掛ける。
少なくとも数年前までは、家じゅうの戸という戸を開け放ち風の通り道を作ってゴロン。文庫本の一冊もあれば至福の涼と居眠りをむさぼったものである。
今はそんなに生易しくない。しかもコロナの影に怯えて、夏風邪ひいて熱でも出ようものなら「コロナ感染」の疑いを背負うことになる。
うかうか熱も出されない状況の中でのこの暑さ。お腹をこわさない程度の冷たい水やお茶の水分補給にせいぜい心がけましょうや、ご同輩!
但し、喉を凍らすような冷たいビールは少し控えめに。量を超すと夜中の小用で睡眠不足に襲われて、基礎体力の減退につながるそうな。ご用心!!
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