運転免許なるものを一番最初に手に入れたのは、昭和36年(1961年)の、軽二輪免許である。
試験管の見守る中、ラビットスクーター125ccにまたがり、簡単なコースを巡る。脱輪・転倒などなければ、ハイOK!
125cc以下のバイクに乗れる資格を得た。
それから3年後、自動車学校に通って、普通車運転免許を取得。クルマは持っていないが一応運転手としての資格を得ておいた。
免許取得から数年を経て、ようやく軽四の中古車を買える余裕が出て来た。以来かれこれ半世紀、50年の運転経験を持っている。
当然ながら、ネズミ捕りのスピード違反に引っかかること数回。事故歴も間違いなくある。
それでもこうして、無事に元気に高齢者運転免許の段階までやってきた、ということは、先ずは目出度し目出度しというところか。
大工の棟梁とか、長唄や三味線、日舞のお師匠さんなどは、経験年数が長ければ長いほど、張りや艶やお色気が出て来て、人間国宝に推挙されることもしばしば。長さに比例して腕前や力量は右肩上がり。つまり長きゆえに尊しの感がある。
そこへ行くと、クルマの運転技術はどうだ??長きゆえに尊しなど、とんでもない話。
昨今の高齢者による、被害・加害の交通事故多発は他人事ではない。
ブレーキとアクセルの踏み間違いや、運転中に起きる他の病気が原因の悲惨な事故が続発する時代である。
ということは、運転技術の場合、ある程度までは順調な右肩上がりで推移する。それを過ぎると一気に急降下する怖さを秘めている。
こんな曲線を頭に叩き込んで、自らの運転技術に照らし合わせる必要がありそうだ。
今回の免許更新で、その有効期間が今まで5年だったものが3年に削られた。
考えてみれば、今のまんまの運転技術が3年保てるか?と訊かれると「ウン」とは言い難い部分もある。3年がちょうど頃合いかな。
その一方で、高齢者運転のもみじマークを付けようか、どうしようか迷うところである。
アクセラ・スポーツタイプに、もみじマークがフィットするのだろうか。