2021年(令和3年)10月26日大安吉日。日本中はおろか世界からも注目された、ひと組の結婚のお披露目が行われた。
言わずと知れた天皇陛下の姪ごさんであり、秋篠宮家ご長女の眞子さまと、小室圭さんの結婚報告の記者会見である。
素直に「おめでとう」である。これ以外に何の言葉が必要であろうか。お互いを認め合い、愛し合うカップルのおしどり人生スタートを、祝福こそすれ、とやかくやっかみ苦情を述べるなど愚の骨頂である。
新聞にしても週刊誌や雑誌にしても、およそ記者という名の仕事柄、おのれの訊きたいことは、質問される側に対する配慮も何もない情景が時々見られる。それもニュースソースとして大きな意味を持つ事柄に対しては一段と厳しい質問になりかねない。質問する言葉の内容によっては、どうかすると何もかも台無しにされかねない危険性を秘めた記者会見というひな壇。
今回に関しては、記者からの質問を関係者が取りまとめ、それに対するお二人の答えというか考え方を書面で示す、という気の利いたやり方で無事に記者会見が終わった。実によかった。安心したというのが個人的な見解である。
今日という日を迎えるまでに幾たびかの危機も見え隠れした。それもこれも二人に直接的な原因があるわけではなかったと思う。
発した言葉の揚げ足を取られて締め付けられたこともあったのではないか、そんな推察をする。それもこれも全てを二人の愛と絆で乗り越えて迎えた今日。晴れて幸せになる権利を我がものにされれたのだ。兎に角お幸せになって欲しい。理屈など要らない。
50年と10日前の1971年10月16日。人並みに挙式したあの日も確か大安吉日であったような。
紆余曲折を経て50年。なんとか保った。そんな我が経験など取るに足らない事柄だけど、末永くお幸せにという気持ちに大きな差はないのかな。