「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「涙と胸キュンの春」

2023年03月19日 | 季節の移ろい・出来事

                     

菜の花も沈丁花も咲き乱れる春のもう一つの厳かに開く花、それが卒業式を飾る笑顔・涙顔・胸キュンの顏・かお・カオ。
それも、短期大学ともなれば、確かに2年間の学業を終えた卒業式に間違いないのだが加えて、それぞれに研鑽を積んだ評価としての「学位」が贈られる。そこで「学位記授与式」が正式な呼称となる。したがって、在校生代表の送辞があり卒業生代表の答辞もある。

燕尾服とまでは行かないが一応略礼服にお祝いのネクタイ締めて式場に侍る。
中でも最も聞き耳を立てるシーンは、在校生の送る言葉に続く卒業生代表の答辞である。特に今年の卒業生の在籍2年間は、コロナ感染症による抑圧され、カリキュラムさえ満足には消化できない部分もあったという。地域の幼児と両親が自由参加して楽しむ一方で、幼児教育のプロフェッショナルを目指す実習を兼ねたIWATAN・フェスタも満足に出来なかった。

そんな口惜しい思いを感じさせながらも、周囲の友達・仲間同士で励まし合い、教授・講師との交わりの中で精一杯愉しい短大生活であった、との内容にホッとさせられたり、よくぞやったねと賛辞を贈った。本心を言えば、ここで手のひらを赤くするほどの拍手を送りたいところだが、こういった厳粛な式典では万雷の拍手を送れないのが残念であり、なんかしら心残りである。

いずれにしても50人の幼児保育プロが旅立って行った。幾つになろうと、何度参列しようと、春の旅立ちは胸がキュンとなる。好きな光景である。

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「笑顔と菜の花と」

2023年03月18日 | 季節の移ろい・出来事

       
  
              咲き競う菜の花を求めて、ペットの散歩にあふれる笑顔と歓声

いつもの散歩道。田んぼと田んぼの間にコンクリートのあぜ道、用水路がせせらぎとなる、何でもないど田舎の散歩道。
マンションの10階に住む孫さんにとっては、意外にも新鮮で珍しい光景に写るのだろうか。季節の変化に合わせて色んな顔を見せるのは、案外田舎ゆえの良さがあるのかもしれない。

特にこの時季、黄色が溢れる菜の花の群生、ボーボーと生えているツクシンボ。思い切って田んぼに降りれば蓮華が咲き乱れている。
こんな私でさえ、日の暮れまで遊び呆けた遠い遠い子供の頃に還らせてくれる。だから子どもたちには、ペットの散歩をおっぽり出して菜の花摘みに夢中になっていくのもわかるね~。辛抱強く待ってやるしかない。すこし臆病な妹は、お姉ちゃんの冒険を笑って眺めている。
たまにこうして里帰りする二人を遊ばせるにしても、やはり春は格別な季節ではある。いろんな花が咲きいろんな花の香りが包んでくれる。

もっとも、この季節に載せられて何とはなしに心地よく思うのは、孫たちだけではない。
朝から、春の選抜高校野球の応援歌が流れ、昼間はプロ野球のオープン戦。そして21日お彼岸中日の朝は、プロ中のプロの集まりWBCが待っている。
これほど贅沢な春も珍しい。思いっきり楽しみたい。短い春なのだから。

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「最近の自治会事情」

2023年03月17日 | つれづれ噺

                    

我が住む小さな団地でも今年に入って相次いで3軒もの家庭で、大黒柱が急逝するという事象が発生した。
いずれもコロナ禍最中のご不幸であり、葬儀・告別式も内々のごく限られた親族で送り出されたようだ。そのため自治会長にも自治会の班長にさえも一切告げずに全て事が運んだあとで、口コミで耳に入ってくることもある。今年亡くなられた3軒のうち、1軒だけはカミさんの同級生の旦那さんというつながりがあったからリアルタイムで耳に入って来た。

他の2軒については「エッ?亡くなられたの?いつ?」などと寝耳に水のような話が、当たり前のようにこの狭い自治会の中でも横行している。
もっとも、ご当家にとっては他人のお世話になるのは迷惑だ、という話も理解できないことはない。ただ、向こう三軒両隣といわれるご近所くらいには何らかの情報を流したうえで「当家ではかくかくしかじかなのでご焼香・ご香典はお断りします」とかの意思表示をはっきりさせるのは、最低限の常識ではないか、などと考える私は古い人間なのでしょうかねー。

救急車が呼ばれて事情を訊いたところ「骨折の搬送先を探している」ということで2時間ばかり右往左往心配した。その後救急車が出発して「行き先が見つかってよかったね」などと話した舌の根の乾かぬうちに、搬送先の病院で間もなく亡くなられたようだった。それでも自治会長への連絡もなければ一切内密に事が運ばれ、亡くなったことを知ったのは49日法要の直前だった、などという話がまかり通ると、自治会活動とか、ご近所ささえ合い、などという活動がまるで体をなさないことになる。民生委員さんの立場もやり切れないねーなどと気を遣うのは、やっぱり古い人間なのでしょうねー。

私はこの団地に住んで10数年で母を見送った。その時この団地からも多くのお見送りもご香典も頂いた。当然ながらお返しの義務を背負っていると考えるのが私の常識。頂いたご家庭の不幸を見過ごすのは、不義理という大きな負い目を持つことになる。これも「アンタの考え古いよ」と言う話になるのだろうか。誰を責めるわけでもない、コロナ禍事情を考えると当然なことにも思えるが、そういったつながり無視の風潮が、コロナ後も定着しそうで、余りいい気分にはなれないねー。

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「桜咲く!!」

2023年03月15日 | 季節の移ろい・出来事

                                                                                     
                                                                          東京靖国神社標本木による開花宣言発信

東京靖国神社の標本木が5~6輪以上の花を付けたことから、昨日3月14日気象庁から「開花宣言」が発表された。
3月14日の開花宣言は昨年、一昨年に続いて観測史上最も早い記録だという。平年より10日早いのだそうな。
フ~~ン、桜の開花ってそんなに大きな話題となるほどの出来事なの? などと問うのは偏屈者の天邪鬼とでもいうのかしらね~。

なんだかんだ言ったって、地球温暖化で季節感が変わりつつあるのは認めざるを得ない現実である。だから桜の花が10日早く咲こうが遅れて咲こうがいちいち気にせず、桜の勝手にさせりゃいい。ただ、少なくとも私の長女の頃、つまり44・45年前は、桜は小学校の入学式を彩る花であった。ここにきて卒業式のお祝いに添える花になろうとはね~。やはりちょっと変な気持ちがするよね~。

でも ❝ 初桜 折しも今日は よき日なり ❞ と詠う芭蕉の句に気持ちを静めて、あちらこちらの桜をしっかり鑑賞するのがいいね。これまで眺めて来た回数に比べるとホンのわずかな回数しか残されていないのだから。
それにしても桜さん、もう少しゆっくり咲いて少し長持ちさせて欲しいよね。
散り際の潔さがウリの日本の花なのだから咲いたら一気に散ってしまうのも悪くはないけど、色んな計画立てていたり都合の悪い人だっているのだから、ゆっくり咲いてゆっくり散ってあげたら、一人でも多くに人に今年の桜を楽しんでもらえますよ。

せっかくの数十年ぶりという大型賃上げに、世の中も少し潤いをもたらしそうな春だから、皆で一緒になって大いに盛り上がれるといいね。マスク??それは自己管理でいきましょうや。

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「プチ 贅沢!」

2023年03月14日 | つれづれ噺

           
  

ブログをアップするときの最も愚かな手法というか最低限の常識・マナーに真っ向から逆らう今宵のブログ。途中でプイッとされても結構ですよ(笑)

目下、我が家は生まれ変わるような外壁塗装工事の真っ最中である。足場を組むのは屈強な若者二人で手際よく進んだ。
その後の徹底的な養生作業や下塗り中塗りの作業はたった一人で黙々と進められている。一日ごとにお色直しが進む我が家の様子に触れるのは、施主としては本当に心地よいものである。一方で我が家のトイレを一度たりとも使うこともない。公園や近くのコンビニなどで用を足す。ペンキで汚れた服装で施主の玄関に足を踏み入れるのはご法度だとおっしゃる。

10時のおやつも3時の休憩も、お昼の食事へのお茶出しさえも「一切お構いなく」と言う。「この頃はそんなお客さんは少ないし、自分たちのことは自分たちでやるのが現代流」だとか。それにしてもなんのお構いもしないのは気の毒でならない。「せめて昼ご飯の足しにでもして下さい」と、寸志を差し出した。それも「こういうのもを受け取ってはいけません」とかたくなに断る壮年の塗装技師さん。決してお口はいいとは言えないが、これが昔からの日本の職人さん気質とみた。こちらも一旦出したものを引っ込められず半ば強引に納めてもらった。

その1週間後の今日「よそにも分けた残り物じゃけど食べて」とさりげなく、ズタ袋に入れた重い物を渡された。開けてビックリ、なんと今を旬の殻付き牡蠣(カキ)が20個も。思わず声が出そうなほどのご馳走に生唾をゴクリ。こんな贅沢をしてええんじゃろうか。普段質素な食卓をガラリ豪華に様変わりさせる蒸し上げた殻付き牡蠣がずらり。とても一口では食べきれない大きさ、濃密なボリューム。美味かった・甘かった。こちらの寸志がこんな形で気持ちを温め、頬を緩ませる美味に酔う。贅沢を詫びながらも、人生色々あるものだまだまだ元気に生きてもっといい出会いを経験したい。そんな思いにさせられた。

食べた、美味しかった、こんなつまらん話を誰が喜ぶというのか。頂いた量が多かったので近くに住む娘一家に分けてやった。喜んでくれた。
読んで頂いた皆様にもおすそ分け出来たら良かったのですが、お話だけでごめんなさい!!

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「個人の判断に」

2023年03月13日 | ニュース・世相

  
      マスクを義務づけられた 姫孫さん                    我が家の居間ではマスクなし

令和5年3月13日月曜日。何年振り、何百日ぶりかのマスク着用強制なし!!
マスク制限なし、と言われてあなたはどうする? 言葉を信じてたちまちノーマスク派? それともイマイチ信じ難い部分があってマスク続ける派?

まあ簡単と言えば簡単、自分で判断すりゃいいのだから。
さしずめ高齢者仲間の私は自分でしっかり判断して、当面マスク継続派! 但し時と場所と状況次第では当然ながらノーマスク派。
つまり、状況を自分で判断して、継続かノーか自己判断していく。少なくともアウトドア―のグラウンド・ゴルフでは、私はノーマスク。但し、他の人にマスクを推奨もしないし、しなくていいよ、などの差し手がましいことは一切言わない。自主判断!

そこで問題は、自主判断できる人は自主判断すればいい。マスクしていれば罹らなかったコロナに罹ったとしてもそれも自主判断。
では小3と年中さんの孫の判断はどうする?学校任せ?行政任せ? やはり親の判断であろう。親も多角的に捉えて、必要な場所、必要ない場所、どちらともいえない場所はマスク必要。指導する方もややこしいやね~ ということは指導される方はもっともっとややこしいやね~。

コロナはまだ完全終息ではないということだけは認識しておいて、自己防衛に徹するのに越したことはない。誰が何と言おうと政治判断だろうと識者の判断であろうと、罹るのは自分であって苦労するのも命を縮めるのも自分なのだから、そこんとこを承知して対応するべきだねー。ただマスクだけで防げるわけでもないから、総合的な判断で今しばらく注意しましょう、ご同輩。

孫の場合は、マスク付けようと付けまいと、可愛さにはかわりないよね~ってか。お粗末さま!

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「成果に勇気を得て!」

2023年03月12日 | 地域活動

              
               努力の成果が形になって、芽を出し始めた「瀬戸内のわかめ」70cmにも成長して    

地域活動の一つとして2005年4月に発足した「地区社会福祉協議会」。初代会長の信念とも言うべき事業の二大テーマの一つである「地区の環境整備事業」が後に「山を守り 川をきれいに 海を豊かに」という具体的なキャッチフレーズとなって、海を豊かにする取り組みを進めている。
試行錯誤を繰り返す中で、最も効率がよいと思われる「使い捨てカイロの粉末を直接海に沈める」方法で、海焼けを防ぎ藻場の再生を図る取り組みをしてきた。長い年月を経て海藻類が少しずつ芽を出し始め、小さな魚が寄ってくるといったような小さな成果が少しずつ見え始めていた。

さらに数年活動を繰り返すことでこのたび、ワカメの生息が確認された。そして今日、生活環境対策部の担当者から「ワカメが採れました、是非試食してみて下さい」との連絡と共に自宅まで届けて頂いた。
見れば茶褐色に染まる、長さ70cmに及ぶワカメが手渡された。その力強い色と形に、思わず肩を叩き合う感動を覚えた。「他の関係者にも配りたいので」とそそくさに帰っていく軽トラを見送る手が少し震えるものを感じた。

指折り数えて何年を費やしたのだろう。海焼け防止・藻場再生については先人の研究による特許権があり、勝手にその真似をすることは許されない。
様々な文献を漁りながら、一方で特許権を侵害しない方法を模索してきた。今朝のワカメの姿で少し勇気が湧いて来た。ちっぽけな我々の手で重ねるちっぽけな活動が、瀬戸内海の一部を再生する足掛かりになるとすればこの上ない話である。やってみるものではある。

そして今ひとつは、山間を走る県道沿いのがけ下に不法投棄される大型電化製品なども苦労して完全回収した実績もある。時がたてばまた不法投棄を繰り返す不届き者の出現を防ぐために、締め縄を張り、朱の鳥居を備えて「神の領域」を作ったり、パトロールを強化したり、対策を模索しながら「井戸水の汚染防止」にも取り組んでいる。こちらは、地域住民の生命を守る取り組みであり、確実な成果が望まれる。手を休めることなく、今後も活動は続く。 

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「1年に1度!」

2023年03月11日 | 趣味・・エッセイ

                

趣味の一つとして続けている毎日新聞「はがき随筆」は、日々の紙上掲載に加えて月間賞・山口県年間賞さらに山口・九州大会で最優秀作品が選ばれるというステップが設けられている。延べ年間投稿者5000人を超えると言われている長寿欄。
そんな中で今日は山口県の昨年の優秀作品表彰式と会員の親睦交流会が行われた。新幹線の便利を考慮した会場にゆったりと参加した。一応お呼びが掛かったから。

山口県で最優秀賞に輝くと、文部科学大臣杯の大きなカップが頂けるのだが、書き始めてかれこれ15年超になるが未だに手の届かない存在である。
表彰式と共に楽しみなのが、旧知の仲間との近況報告やお悩み相談(笑)など。なんてったって丸3年のコロナによる大会中止。4年ぶりに開かれたこの大会、気持ちが弾むのも無理はない。

一方で3月11日はあの忌まわしい東日本大震災のメモリアルデー。
悲しみを新たにする中で、今を生きる私達の安全をどうやって守るかを改めて考える日でもある。
連日連夜、テレビで流される南海トラフ地震発生予告の恐怖。どうすればいいのか。本当に命や安全を守り通す方策があるのか無いのか。検証を重ねておきたいが、その予知能力の信頼性アップと、最低限の自主防衛の方策を身につけなくてはならない。

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「WBC」

2023年03月10日 | スポーツ・観戦

                    
                     世界の注目を集める二刀流 OHTANI

WBC「ワールドベースボールクラシック」 野球の世界選手権。世界中で野球の一番強い国を決めるために、世界、特にアメリカ野球界で活躍する日本人選手の実戦を間近に見られるという、野球ファンにとっては夢のような大会。というのがざっくりの説明である。
私たちグラウンドゴルフのメンバーも朝の挨拶が「ゆんべの野球見た?」「WBCでしょ」となる。おまけにグラウンドゴルフの公園沿いに歩く犬の散歩中のお母さんからも「WBC見たかね?」と声を掛けてくる。それほどに、日本中を盛り上げている感じの野球の世界頂点を目指す戦い。

顔ぶれを見るだけでも身震いしそうな興奮を覚える。名前を聞くだけでワクワクさせられる。一つ愚痴を言うなら、我らがカープ出身の鈴木誠也君の姿が見えないことだ。それもまあケガによる急遽欠場だから仕方ない。それにしても出ている選手の顔触れは絵になるね~。

そんな中でも言わずと知れた大谷翔平選手。アメリカの伝説ともいえる名選手ベーブルースの実績を越えて益々円熟味を増す、超一流の投手であり超一流の打者である。一口に「二刀流」というにはあまりにも野太い実績の持ち主。いいね~ いい男だね~ いい選手だね~ ものすごいピッチャーだね~ ものすごいバッターだね~。何をやっても絵になるね~。

そうは言いながら野球とは9人でやる団体戦であり、名だたる名選手ばかりを集めてはいても、勝負事ゆえの運・不運はある。ゆめゆめ油断なきよう、慎重に謙虚に、選手一人ひとりが自分の持っている力を発揮して頂点を目指して欲しい、そのひたむきな姿を応援している。ファイト!!JAPANN!!

 

 

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「喪失感に」

2023年03月08日 | 幼馴染の動向

                

小学校の時から最も近しく親しみを感じていた従兄弟が昨夕亡くなったとの連絡を受けた。
お互い昭和17年生まれの同い年だが、学年は私が1級上でほんのちょっと兄貴面をしていたのかな。何をやっても何を考えても大体似たようなもので、何とはなしにウマの合う従兄弟同士であった。母の兄妹は男二人女二人の4人で、仲良し従兄弟は母の妹の長男君であった。母親が女同士で、戦後のどさくさを生き抜くための共通の課題とか、少しでも豊かに暮らそうという多くの共通の悩みや貧乏所帯を抱えていたことが、子供同士でも相通じる感情があったのかもしれない。別の従兄弟と仲良くないなどと言う話ではないので誤解のないように。

小学校の高学年になったころから彼は、かなり距離のある我が家へ自転車で遊びに来るようになった。彼がやってきたら魚釣りに行ったり、季節によっては貝堀に連れて行って、帰りの土産は魚や貝を持たせることが多かった。彼の家は錦帯橋近くのお城山の麓。我が家は海の近くという住環境の違いに応じて、子供の世界でもお互いの違いを分かり合っていたのかな。

そんないっぱいの思い出を残して先に逝ってしまった彼は、縁あって遠く離れた岡山市内に住んでいる。今宵がお通夜、明日が告別式ということで、地元に住んでいる3人の従兄弟で相談をしたところ、最高齢の元締め的な従兄弟は「カミさんが入院中でもありいきなりの遠出はちょっと・・・」最も若い従兄弟は「昨日入院してポリープ除去手術の予定」という。残った私はというと、どうしても抜けられないガチガチの約束が早くからあって、結局通夜式も告別式も失礼せざるを得なくなった。ごめんね。丁重なお悔やみの手紙に添えてご焼香料を速達で送った。

様々な病気を抱えた晩年の彼を見るのは辛いことでもあった。そしてついに黄泉時に旅立って周囲を眺めると、奥さんが入院中であったり本人が手術を控えていたり、色々身につまされる事情をかかえた従兄弟同士である。若いときにはそれほど張り合ったりはしなかったが、年を経るごとに健康であることを何となく張り合っていたのかねーなどと思う。少し早いよねーと思いつつも、精一杯を生きた彼の生涯に拍手を。何かしら不安にさせられる喪失感は隠せないが、兎に角、安らかなる永眠を祈って 合掌。  

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