畑仕事に楽な仕事は無い。
息をつめて掌からの小さな種を親指と人差し指で摘みじりじりと蒔く。
緊張と屈めた腰の疲れに立ち止まり空を見上げるとアキアカネの姿。
思わず一人で微笑みました。あまり姿を見かけなくなったアキアカネも最近は増えた模様。
なぜアキアカネは減ってしまったのでしょうか。
それは農薬メーカーJAが経済的と宣伝して使われた農薬のためなのです。
「フィプロニル」と言う名前の農薬は水稲の苗箱に散布されていました。
効果が持続するというのは、水稲に吸い上げられていつまでも毒性を発揮し続けたから。
その「フィプロニル」のために水田に生息し、害虫を食べていたヤゴが死滅した。
自然体系を破壊してしまったのですね。害虫駆除と称して大切な昆虫、アキアカネを滅ぼしてしまった。
最近は結構アキアカネも復活してきているように見えます。
その「フィプロニル」を使わなくなったのかなぁー。ヤゴに耐性が備わるとも思えないのだが。
農薬に限った話ではなくて、人間に使う薬品も同じで我が国の薬事行政は遅れています。
この「フィプロニル」は2017年にヨーロッパでは使用禁止になっています。
スベルベが再三反対の意見を述べているネオニコチノイド系農薬然り、未だ使い続けているのが不思議です。
既に消費者団体などでもその危険性を学び「ネオニコチノイド系農薬不使用米」を求める動きも始まっています。
コメの生産農家、そして販売によって利益を得るJAも自分で自分の首を絞めているのに気づかない。
我がJAの経営管理委員長殿は農薬反対を唱えたスベルベに「墓穴を掘るな」とのたもうた事があった。
だが、墓穴を掘り続けているのは、JAの経営管理委員長、あなた自身だという事を忘れないように。