畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

車に満載の新鮮野菜です

2012-11-14 09:01:35 | 野菜

 昨日は朝七時に「すずきち」さんのマスターが来宅。
スベルべ夫婦とマスターとマックスの三人と一匹で山の畑に向かいます。


 マスターは行儀よく「これ採って良いですか?」と断って好みの野菜を収穫。
「スクマイキもやっと店のスタッフに認知されました」なんて笑って言う。


 マックスも行儀よく助手席で朝日の光を浴びています。


 子孫を残すことに成功したであろう、カマキリの死骸。
まるで生きていて鎌で威嚇するような姿のまま息絶えているのです。


 アスパラ菜のハナにとまるハチです。
寒さで鈍い動きは、雪と共に命を終える前兆でしょうか。


 マスターを秘密の場所に案内してナメコを見せます。


 「うわー、凄い天然ナメコ!」と小声で歓声を上げスマホを出したけれども可哀そうに電源切れ(笑)。


 採った野菜を軽トラに満載にして帰宅し、洗ってマスターの車に積み込み。
いや、積み込みと言うよりも詰め込みかな(大笑)。

 助手席のシートの上まで載せてようやく荷造り終了。
さて、我が家の野菜は彼の経営する四店舗でお客さんを喜ばせてくれたかな。
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『少年の日』

2012-11-13 05:49:17 | マックス

 最近のマックスを見ていて何時も思い出す歌は「柳ジョージ」の『少年の日』。
「海鳥の群れが はばたいた時 夕暮れが陰りを増す~♪」


 「今 胸の中 すり抜ける ブルースよ今 どこで お前一人暮らしてる~♪」


 「あたたかい暖炉で少年のあのころの 過ぎた日の思い出に ひたっているのか~♪」


 初雪に遊ぶマックス。


 山の畑に続く急斜面を下り、大きな石を咥えてきて得意顔のマックス。


 夏の暑い日にも畑にお供するマックス。


 雨上がりの薄日に当たるマックス。


 さつま芋でも、ジャガイモでも食べたいものは自分で掘って食べていたマックス。

 なんだか全てが過去の思い出になりつつあるような最近のマックスです。
何時までも若いと思っていたと言うのに、十三歳の誕生日を迎えた今年から衰えが目立ち始めてしまった。

 特に聴力の減退が、大きくマックスの暮らしに影響しているように思える。
音が聞こえない、スベルべの言葉が聞こえない。
動き、そして話す声が聞こえない事は不安な様子で、スベルべの姿が見えないと不安そうに視線で探す。

 こらえ性が無くなり、寂しいからと、お腹が空いたからと、すぐに吠えて呼ぶ。
スベルべママの友人の愛犬「テツサブロー」も晩年は認知症で飼い主を悩ませたと言う。
同じような症状がマックスにも、感じられなくも無いこの頃。

 リードを引く力は強いけれど、身体のバネも無くなり、関節に柔軟性も欠けて来ている。
何時か来る日とは思い、覚悟はしていたとは言え、やはり老いの姿を見るのは辛い。

 そして、スベルべ自分自身の近い将来を見るような切ない気持にもなってしまう。
そう言うスベルべも、バネが無くなり、柔軟性も、持久力も衰えて来ているのです。

 先程も、まだ表は暗いのに吠えて散歩を催促するので、駅前まで歩いて来た。
そして、こうしてパソコンの前に居ると再び散歩を催促する鳴き声。
どれどれ、夜も明けてきたから一緒に歩いてきましょうか。
マックスとの残された日々を、精一杯可愛がって一緒に暮らしてあげることにします。
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焼き芋釜の煙

2012-11-12 07:29:05 | 山菜

 農天市場の焼き芋釜は燃料が薪です。
毎年、その燃料の確保には辛苦するのだけれども、今年は一シーズンを杉の丸太で賄えた。
 
 春先に、村の知人から大きな杉の木の処分を引き受けたのでした。
太い杉の木二本分の薪は大山を築くほどの量になっていました。


 軽トラに積めるよう短く切っては有るけれど、薪としては長すぎるので、
エンジンチェーンソーを使って短く玉切りします。


 時には柾目で、薪にするのにはもったいないような部分もあるけれど、節の部分は、中々割れない。
割るために使うのは、父に曰くを聞くことも無かったけれども、どうも前身は「ツルハシ」の斧です。


 全ての杉丸太を割って積み上げ、覆いが出来たら濡らさずに済むのだけれどその暇も無い。
雨ざらしになっている杉の薪は煙を上げて中々簡単には燃えてくれない。


 こんな南寄りの風だと、農天市場の中にも煙は入らないのだけれど、
いつも吹く、北西風だと焚口から出る煙が直撃することになります。

 先日、二人連れのお客さんが来店し、奥さんと思われる女性は野菜を見て回ります。
その間、男性はしきりに杉丸太を点検し、感心しきりの態。

 しばらく見ていたけれど、私に「この杉の木は樹齢80年ですねー」と感嘆の声で話しかけられた。
そうか、80年も育った杉だったら、きっと製材し良い建築材料になったのでしょうね。
植え主の思惑とはきっと違った焼き芋釜の燃料になり、熱々の焼き芋を作ってくれているのです。
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小さな親孝行

2012-11-11 05:20:16 | 食べ物

 スベルべ夫婦と義母、スベルべママの母との夕食は楽しく進む。
メインはもちろん「トロロ汁」だったけれども、他にも好物を準備。


 大根の煮物もきっと喜んで下さると、十分に成長したものを収穫していた。
厳しい残暑にも関わらず、何回にも分けて蒔いた大根七種類は順調に育ったのです。


 バーちゃんだけではなく、スベルべ自身も好きな「大根のアラ煮」です。
安い塩鮭の頭を圧力鍋で煮て、「英才」と言う名前の大根と炊き合わせたものです。
「柔らかいねー!溶けるようだねー!」スベルべの思った通りに喜んで下さいました。


 スベルべママが、私の母に習ったと言う「大根の煮ナマス」です。
母は私たちが結婚してわずか三カ月後に病気、脳梗塞を発病し闘病の末、五年後に亡くなってしまった。
健康だった母とは一緒に暮らすことは無く、アパート住まいだったからこうして料理を習ったのも不思議なくらい。


 義母が「昔、『モミジ』と言う美味いキャベツが有った」と言い、その言葉で探したキャベツ。
今回は蒸して、生姜醤油で食べて頂き、納得して頂きました。
あ、容器の陶器は義母の手製になる焼き物ですよ。


 ストロボ発光で不鮮明になっちゃったけれども我が家の野菜のみの「サラダ」です。
緑の枝豆の冷凍物も当然ながら我が家の畑産です。

 他にも、買い物のついでに義母の好きな「鶏のから揚げ」も並べて有ります。
92歳になられる義母は「はて、食べられなく無くなっちゃった」と言い、
確かに仕事量と並行した健啖家だった頃から見ると、食事の量も減っちゃいました。

 こうして夕食を済ませた翌日の昨日は「農天市場」を見学されたり、
一人で我が家の居間でテレビや、本を見て過ごされました。

 そして、夕方は閉店間際に友人に店番を依頼して、スベルべママと義母とを、
「坂本冬美歌謡ショー」の送迎バスの来る場所まで送り届けました。

 スベルべは一人で農天市場の後片付けをし、一人で夕食を食べ、
(夕食中に調子に乗って、ブリ大根を作りながら)風呂も済ませて二人の帰宅を待ちます。

 八時半を回るころ、二人は喜色満面の態で帰宅。
「トーちゃん、ありがとの。良かったてー」とニコニコ顔です。
スベルべママの話では、二人並んでの席を所望したらかなり後ろの席を割り当てられ、
「坂本冬美」さんの顔も小さくしか見えないところだったと言う。

 「でも、司会も無く一人で上手く冗談を交えながらショーを進めるんだものねー」
と、二人ともまだ華やかな歌謡ショーの雰囲気に酔っているかの様子。
良かった、良かった、本当に良かった。

 スベルべ自身も「坂本冬美」さんに興味が無くは無かったけれども、
「とーちゃん、バーちゃんを連れて行っていいー」との言葉に迷わず「良いよ」と答えていた。
スベルべ自身も小さな親孝行に満足の夜でした。
(でも、スベルべは歌手の名前なんてすぐ忘れ、石川さゆりさんだと勘違いしていましたけれどもね)
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そうだ!義母にトロロ汁を食べてもらおう!

2012-11-10 05:07:16 | 食べ物

 昨日も一日中雨が降ったり止んだりの、秋の気まぐれな天気。
こんな日は畑仕事もできないし、スベルべママは午前中はパートで出勤。

 紅葉した山を見上げ、それならば山芋でも掘りに行くかと思いつく。
夕方来宅するスベルべママママに、「山芋のトロロ汁」を食べさせようと言う言い訳を作って。


 先日も入り、在り処を確認していたポイントにはスベルべ以外の人が入った形跡は無い。
何本か掘り上げているうちに、大物に出会う。
「アオクビ」と呼ぶ地表から下の部分30センチを折り取っても、1メートル近い大物です。


 一時間半ほど、泥まみれで格闘した全成果です。
上は変形した山芋で、掘る途中で折れてしまったもの。
下の山芋は、下方でコブシのような塊になっています。


 折れてしまっては居ても、味は変わりません。
折れてしまったものは、どうしても傷みやすいのでここから食べることにしましょう。


 散水ノズルをストレートにし、強い水圧で付着した土を吹き飛ばす。
茶色の部分は地表に近い部分で、真っ白な部分は伸び続けている先端に近い部分です。


 一メートル余りの地中から掘り出された山芋は真っ白。
いきなり、昼間の明りに晒されて面食らっているのでは無いでしょうか。


 昨日は「越後の台所 すずきち」さんのマスターが仕入れにくる日。
都合で午後三時過ぎになって、山の畑で落会い家に帰って仕分けして帰られたのは五時近く。

 後片付けと夕食の準備をスベルべママに託し、スベルべママママを迎えに暗くなった道を走った。
来宅の予定は今日の夕方にある「石川さゆり歌謡ショー」に招待したため。
切符が二枚手に入ったけれど、スベルべの分を譲って母娘で見てもらいたいと思ったのです。

 六時近くにスベルべママママを乗せて帰宅すると、スベルべママは山芋を摩り下ろしていました。
迎えの出発前に準備していた出し汁を加え、慎重に伸ばし、出来上がった「トロロ汁」です。

 スベルべママママは舌鼓を打って喜んで下さいました。
来週の火曜日辺りまで在宅の予定ですから、今度は美味しい「ナメコ汁」を食べて頂きましょうか。
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