スベルべ夫婦と義母、スベルべママの母との夕食は楽しく進む。
メインはもちろん「トロロ汁」だったけれども、他にも好物を準備。
大根の煮物もきっと喜んで下さると、十分に成長したものを収穫していた。
厳しい残暑にも関わらず、何回にも分けて蒔いた大根七種類は順調に育ったのです。
バーちゃんだけではなく、スベルべ自身も好きな「大根のアラ煮」です。
安い塩鮭の頭を圧力鍋で煮て、「英才」と言う名前の大根と炊き合わせたものです。
「柔らかいねー!溶けるようだねー!」スベルべの思った通りに喜んで下さいました。
スベルべママが、私の母に習ったと言う「大根の煮ナマス」です。
母は私たちが結婚してわずか三カ月後に病気、脳梗塞を発病し闘病の末、五年後に亡くなってしまった。
健康だった母とは一緒に暮らすことは無く、アパート住まいだったからこうして料理を習ったのも不思議なくらい。
義母が「昔、『モミジ』と言う美味いキャベツが有った」と言い、その言葉で探したキャベツ。
今回は蒸して、生姜醤油で食べて頂き、納得して頂きました。
あ、容器の陶器は義母の手製になる焼き物ですよ。
ストロボ発光で不鮮明になっちゃったけれども我が家の野菜のみの「サラダ」です。
緑の枝豆の冷凍物も当然ながら我が家の畑産です。
他にも、買い物のついでに義母の好きな「鶏のから揚げ」も並べて有ります。
92歳になられる義母は「はて、食べられなく無くなっちゃった」と言い、
確かに仕事量と並行した健啖家だった頃から見ると、食事の量も減っちゃいました。
こうして夕食を済ませた翌日の昨日は「農天市場」を見学されたり、
一人で我が家の居間でテレビや、本を見て過ごされました。
そして、夕方は閉店間際に友人に店番を依頼して、スベルべママと義母とを、
「坂本冬美歌謡ショー」の送迎バスの来る場所まで送り届けました。
スベルべは一人で農天市場の後片付けをし、一人で夕食を食べ、
(夕食中に調子に乗って、ブリ大根を作りながら)風呂も済ませて二人の帰宅を待ちます。
八時半を回るころ、二人は喜色満面の態で帰宅。
「トーちゃん、ありがとの。良かったてー」とニコニコ顔です。
スベルべママの話では、二人並んでの席を所望したらかなり後ろの席を割り当てられ、
「坂本冬美」さんの顔も小さくしか見えないところだったと言う。
「でも、司会も無く一人で上手く冗談を交えながらショーを進めるんだものねー」
と、二人ともまだ華やかな歌謡ショーの雰囲気に酔っているかの様子。
良かった、良かった、本当に良かった。
スベルべ自身も「坂本冬美」さんに興味が無くは無かったけれども、
「とーちゃん、バーちゃんを連れて行っていいー」との言葉に迷わず「良いよ」と答えていた。
スベルべ自身も小さな親孝行に満足の夜でした。
(でも、スベルべは歌手の名前なんてすぐ忘れ、石川さゆりさんだと勘違いしていましたけれどもね)