一人娘が死に その結婚するはずだった青年を養子にし後をとらせ皐月という妻を娶り 八千代って血の繋がらぬ孫もできた
慶次郎は隠居し寮の番人みたいなことをしている
シリーズは彼を取り巻く様々な人々が 関わった事件を綴って続いている
「師走」
働き者の息子に死なれたおつぎは考え事をしながら歩いていて親切な女に道案内をしてもらうが その女 梅は身を持ち崩し悪い男がついていた
その五郎蔵は女郎屋に叩き売るつもりの娘を連れ姿を現す
捜していた五郎蔵の姿を見かけた下っ引きの弥五は 四人の様子を見ていて 他の三人の女は逃がしてやりたいと 思うのだった
苦手にしてる岡っ引き蝮の吉次に頼み事をしようと思う
「水光る」
身重のおけいが刺され流産する
おけいの夫と関係があったおくみが疑われたがアリバイはあるという
意趣返しに男を使ったおくみは巡り合わせの悪い女だった
「ふたり」
きりょう自慢で婚期を逃がしたおれんは悪い男についつい流れる
しかし その悪い男もどちらもやり直す何かを捜していたのかめしれない
「夢のなか」
仕立て仕事をするおこまは ひょんなことから手を怪我してしまう
彼女には働きの悪い男がいたー
物語の本筋には関係ないが印象的な台詞がある「へえ 浮気な男の相手は 浮気な女がするんですかね
相手の女にも男がおりやしてー」
現代でも繰り返し絶えない痴情のもつれ
しかし当人達にとっては自分達だけの特別なものと愚かに思い込んでいるのだろう
色恋は人を狂わせるゆえに
「帚木(ははきぎ)」
女癖の悪い夫に苦労する妻
幾度も女を作っては尻拭いを任される
またかーと思いつつー
「棚から盗人」
十手を任された安次は妙に自惚れた思い込みがある
困った男だが 今回は怪我の功名のような結果に
しかし危なっかしい 今に大怪我するかもしれない
「入婿」
養子に入るもまだ妻とも語らえず 子供もできない
何とかできないかと思う男だが
妻おひさに脅迫状が入りー
「可愛い女」
吉次は若い娘から 夫と別れたいと相談を受ける
柄にもなく情にほだされたがー
解説は冨士真奈美さん
若い頃 ハリウッドやフランスの女優と比べても遜色ない 魅力的な気品溢れる美人女優でした
蠱惑的でチャーミングで
「細腕繁盛記」でのイジメ役の変身変貌ぶりは全くお見事でした
小姑鬼千匹
場をさらう存在感は今もさすがです
華やかな美貌ー冨士真奈美さんを思うと この言葉が浮かびます