切れすぎるゆえに まっすぐにゃ世間を見られない男
同心の木暮信次郎
前身は武士でいわくつきの過去持つ商人の遠野屋清之介
木暮には遠野屋の抱える闇が見える
まっとうに生きようとする遠野屋に降り懸かる凶事
遠野屋の大黒柱のようなーと言われるおみつに言い寄っていた男が殺され 次には親の決めた縁談を嫌がる娘が飛びこんできた
木暮に見えた企みの 絵とはー 「楓葉(ふうよう)の客」
「海石榴(つばき)の道」
遠野屋と共に新しい商いのあり方の仲間であった男が 女殺しの下手人として捕らえられる
だが 死んだ女が考えていたことはー
「宵に咲く花」
伊佐治の息子の嫁は夕顔が怖かった
花を見かけ恐怖が甦りうずくまったところをよくない男達に囲まれ襲われ危ういところを 遠野屋に救われる
思い出せない過去の恐怖は 別の事件の犯人をあぶり出す
「木練柿」
遠野屋の養女おこまがさらわれた
信次郎の見破った犯人達の企みは
毒舌信次郎 実は誰より遠野屋清之介のことを案じているのかもしれません