![]() | 下鴨アンティーク アリスと紫式部 (集英社オレンジ文庫) |
白川 紺子 | |
集英社 |
元家族の家柄の野々宮家ではー 祖母のものだった着物を休日にはテーマを決めて着る十七歳の鹿乃 鹿乃の兄の良鷹
良鷹の友人で私立大学の准教授の慧が暮らしている
「第一話 アリスと紫式部」
源氏物語に材をとった柄の着物 その柄に異変が起きた 着物は開けてはいけないと言われていた蔵にしまってあった
祖母の友人の母親の着物であったことがわかる
元に戻すにはあべこべにしたほうがいいーらしいのだが
「第二話 牡丹と薔薇のソネット」
牡丹灯籠に材をとった図柄の長襦袢から女の泣き声が聞こえる
どうしたらその泣き声を止めることができるのか
諦めた恋 好きだった男性
死んでも想いが残っている
「第三話 星月夜」
良鷹と鹿乃の祖母の遺した日記は いわくつきの品が納まっている蔵を 鹿乃がきちんと管理できるか 問題解決できるかの宿題にもなっていた
蔵の中にある祖母の着物を見つけることができるかー
その日記には祖父母の馴れ初めも書かれている